百九話 ページ17
確かここの森を抜けたら……
ついた！
私が出た浜辺には何もなかった。
……なんだろ、別のところか？
私の島は浜辺がぐるりと囲んでいるので、なんか無駄に距離がある。
でも事故とかじゃ危ないし…歩くか。
気長に原因を探ることにした。
＊＊＊
歩き始めて三十分。
そろそろ疲れたなーと思って砂浜に腰を下ろした。
んーっと伸びをしてため息をつく。
本当に、なんだったんだろ。さっきの。
考えていると少し離れた茂みから声が聞こえた。
人？
誰だろ…。
林の中を除くと、三人の人が周りをキョロキョロしながら歩いていた。
「隊長〜、俺もう疲れたであります…」
「イタリア！お前はもう少し我慢することをだな…！」
「まあまあ、ドイツさん。イタリア君も、もう少し頑張りましょう。」
「でも俺、一歩も歩けないよ〜。昨日も何にも食べてないしさ。」
「確かに、一日絶食というのはそうとうからだにこたえますね。それより私は、先ほどの大きな爆発音が気になるのですが…」
「ああ…ロシアが何かやらかしてる気がするな。」
あれは！
イタちゃん！日本さん！あとムキムキの人！
誰だろ〜、日本さんはわかるんだけど。
…もしかして、イタちゃんがこないだ言ってたドイツって人かな。
とりあえず声かけましょう！
貴)「あ、あの！イタちゃん？」
伊)「ヴェ？あ、Aちゃん！チャオチャオ〜、なんでここにいるの？俺たちみたいに遭難したの？」
貴)「…えっと、なんでって言われても。ここ私の家だし…ねぇ。」
「えっ？！」
おお、三人の声が見事にシンクロした。
貴)「だから、ここは私の家。今日から三日間里帰り中なんです。」
日)「そ、そうだったんですか…。」
貴)「お久しぶりです、日本さん。」
日)「お久しぶりです、Aさん。」
伊)「よかったぁ〜、Aちゃんがいてくれて。これで安心だね！ドイツ。」
イタちゃんに名前を呼ばれてムキムキ金髪の人が振り向いた。うわ〜、近くで見ると…本当に筋肉あるな。
なんか筋肉のつき方プロイセンさんに似てる？
伊)「そういえばドイツはAちゃんと会うの初めてだよね。ドイツ、この可愛い子はAちゃん！スペイン兄ちゃんの保護国なんだ。俺のことちっちゃい頃から知ってくれてる人なんだよ。」
貴)「Aです。一時期プロイセンさんの保護国になったこともあります。」
独)「ああ、兄さんから名前は聞いたことがある。俺はドイツだ。よろしく頼む。」
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ミーヒュン - 読み終わった時の脱力感が凄いですwできれば結婚式のお話しも見てみたいです！無理言ってすいません…でもとっても面白かったです！ (2018年1月5日 13時) (
レス) id: b9f8ebbe78 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 夜な夜なこのお話を見つけ、寝ることも忘れ一気に読んでしまいました…。なんというか、「愛って素晴らしいなぁ…」と思いました(笑)これは普通の話としても本当に素晴らしいと思いました!!こんな素敵なお話をありがとうございました!><* 長文失礼しました!! (2016年7月23日 1時) (レス) id: 69e5030aaf (このIDを非表示/違反報告)
艦これ好きのクソ提督 - なんだ…ただの神でしたか……((血涙&鼻血 (2016年2月1日 3時) (レス) id: 51475e2470 (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - ｍａｋｉさん» 兄ちゃんが暴走しても抑止力(英＆洪)がいるから！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
キクハル@(プロフ) - いさべるさん» 親分かっこいいですよね！ (2015年9月22日 8時) (レス) id: 45457549ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクハル@ | 作成日時：2014年10月22日 22時
