伸ばせないままの手のひら. (ページ6)

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ASide

過去編続

あの " 初デート " から２ヶ月…

『風磨！！』

風「なにしたの？？」

『こ、これ…』

風「ん？？ミサンガ？？」

『そうだよ！恋が叶うミサンガだって！この間風磨、一目惚れしたって話してくれたでしょ？だからその恋が少しでも上手くいくといいなって。』

風「まじで！うれしい！ありがとう！もしかしてお揃いとか？笑」

『そう！私も恋、したいからね！笑』

ほんとは初デートで渡すつもりだったけどなかなか渡せなくて…

一目惚れの話聞いた時、正直少し胸が締め付けられた。

そこで私は確信したんだ、

風磨が好きだって。

少しでも風磨の近くにいたくて

恋が叶うミサンガ、なんて渡したけどほんとは嘘

ただのミサンガ。

ただ風磨と同じ、お揃いのものがつけたかっただけ。

せこいなぁ。、私、笑