#47 ページ47
〆
《お披露目パーティー当日》
豪華なリムジンが城の前に立ち並び、
華美な服装のお金持ちそうな人たちがぞろぞろと城の中に入ってくる。
そんな光景を、私は自分の部屋の窓から眺めてた。
コンコン
『はい。』
なんとか落ち着かない気持ちを落ち着かせようと、
ドアを叩く音に、冷静に返事をする。
廉「どう？準備できてる？」
顔を出したのは、
私のドレスと一緒に玄樹さんが作ってくれた正装を着てる廉くんで。
その姿がいつもよりキラキラしてるから、
この人の隣歩いていいのかな…？って
緊張のあまり、なんだかいつもよりも余計にネガティブになってる気がする。
廉「やっぱ緊張するよな笑」
笑いながらゆっくり私のベッドに腰を掛けるから、私もその横に腰を下ろす。
そんな私の頭を優しく撫でてくれるから、それだけで安心する。
廉「そんなAちゃんに、俺からプレゼントあげる。」
『…プレゼント？？』
頭に？が浮かんでる私の手元に、
ラッピングされた小さな箱が置かれた。
廉くんに目を向けると、開けてって催促される。
『うわぁ…、綺麗。』
廉「やろ？」
開けてみると、
出てきたのはキラキラ輝いてるガラス玉が付いたイヤリング。
ガラス玉の中には凛とした白い花が入ってる。
廉「こないだたまたま見つけてさ、Aちゃんに似合いそうやなって。」
あと、宝石とかよりもこっちの方がええのかな？って思ったから。
って付け足して、ドヤ顔してる。
『ありがとう。』
このプレゼントが気に入ったっていうのだけじゃなくて、
私のために、
私のことを考えて買ってくれたっていうそのこと自体が嬉しい。
廉「俺さ、Aちゃん…、Aのこと絶対一生幸せにするから。」
廉くんの真剣なまなざし。
突然の呼び捨て。
幸せすぎる台詞。
いろいろな物にドキドキしながら、私はコクリと頷く。
その約束が、
私にとってこのガラス玉を宝石のように輝かせた。
〆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みさりん - 嵐ファンですがきんぷりも大好きです (2019年7月12日 19時) (
レス) id: 15ade12b63 (このIDを非表示/違反報告)
李恋-ﾘﾚﾝ-(プロフ) - いちごみるく。さん» 可愛いですか！？初めて言われました！嬉しい(^-^)笑シンデレラガールの世界観っぽくなってたら嬉しいです◎ (2018年5月10日 21時) (レス) id: f803bf6e05 (このIDを非表示/違反報告)
李恋-ﾘﾚﾝ-(プロフ) - さくらさん» そんなに好きになってもらえて嬉しいです！笑ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年5月10日 21時) (レス) id: f803bf6e05 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - この作品凄く可愛いくて大好きです！シンデレラガールを流しながら読んでます！！これからも更新楽しみにしてます。 (2018年5月9日 18時) (レス) id: 6ca3ba1c3c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 何回評価おしても足りないぐらいです…笑今読んでる中で一番好きなやつです！更新頑張って下さい!! (2018年5月5日 3時) (レス) id: 83d52a6862 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
