My precious one.

#8 ページ8

〆






たくさんの女子たちと、富豪の男性たち。


楽しそうに話してる方たちがたくさんいる。








このパーティーは、

普段会うことはないであろうお金持ちの男子と一般庶民の女子の出会いのチャンスで。







令嬢との結婚が上手くいかなかったとか、



一般庶民が好きっていう物好きな方とか、



あんまり身分の差は気にしない方とか、






そういう方が訪れるらしい。









そして、この国の王様、王女様、王子様。


隣国や、他の国の王子様も訪れて、楽しむパーティー。





それが、このパーティー。









・








？「楽しい？」



『え、あ、私ですか？』








なんだかやっぱり慣れなくて、一人でケーキちびちびと食べてたら、




襟や裾、ところどころに黄色があしらわれた礼服を着た、これまたかっこいい方に話しかけられた。



この人、さっきたくさんの女子に囲まれてた気がする。







『なんだか、こういう場所慣れてなくて緊張してます…ｗ』




？「こういうのはね、楽しんだもん勝ちだよ！」




『楽しんだもん勝ち…。』





？「こんな機会めったにないんだからさ！いろんな人と話したりしたほうがいいよ！」









ニコニコとした癒されるような笑顔を向けてくれるから、


それを見てるだけで、なんだか安心した。





岸くんも、笑顔でいるのが幸せでいるコツってドヤ顔で言ってたなー。









『…そうですね！ありがとうございます！』





海人「名前なんて言うの？俺、海人！！」



『那須Aです！』









そんな自己紹介から、


海人さんとの話が盛り上がって、しばらくずっと話してた。







特に、私の田舎の話に食いついてきて、



こんな田舎の話聞いてどうするんだろうって思ったけど、






なんだかものすごく珍しそうに、目をキラキラさせて話を聞いてくれるから、話してて楽しい。








〆

#9→←#7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す