通知百件 ページ2
「亜空」
「何?」
次の日、私は懸命に英語の予習をする亜空のもとに訪れていた。
「優菜がね、言った」
「ちょっとよく分からない」
そういって肩をすくめてみせた亜空に、私は口を開いた。
「いい?一度しか言わないから。優菜が転校生に私たちが占いツクール利用してること言ったの」
英語の本文を写していた亜空の手が止まった。
「…………ほんと?」
「うん。それでね、もっと衝撃なことがあるんだけど」
「早く言ってよ」
「転校生が宣伝していた占いツクールの小説、実は狂里先輩の書いたものだったの」
大きく目を見開いた亜空はなにか言おうと口を開けたが言葉が紡がれることはなかった。
「……じゃあ私たちは狂里先輩が書いた小説を批評したってことになるんだ」
それでも亜空は冷静だった。
手を止めて廊下を通り過ぎた優菜を睨み付ける。
「クソみたいにウザいよね……。自分良ければ全てよしってやつか。絶交したいくらい憎い」
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寧夏(プロフ) - ぐわぁぁぁめっっっちゃ面白かったです!作者さん、大好きです!惚れました! (2020年3月15日 14時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんふらっぺ* - 面白かったです。新作も楽しみです。もう出てるのかな…? (2018年10月31日 23時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - 第一段にコメントした通り最後まで読みました!面白かったです! (2018年7月25日 14時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - えっ!?もうおわり!? 楽しいとあっとゆうまだー!!!また書いてください!!!(°○°ゝ (2018年5月6日 12時) (レス) id: 69322b5d24 (このIDを非表示/違反報告)
月夏(プロフ) - 面白かったです。人間の腹黒さ全開で。私的に、この小説は好きです。(本心です)これからも、作品作ってください (2018年5月3日 20時) (レス) id: 98ec3659ca (このIDを非表示/違反報告)
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