評価泥棒

通知三十三件 ページ34

それより占いツクール利用者は、本当に優菜とあの三人だけということに驚いた。

亜空のことだからもっと居るのかと思ってた。

人脈はそこまでなんだね。

私が言えることじゃないけどさ。

家に帰ると母と鉢合わせした。最悪。

「テスト返ってきたの？」

「まだ」

本当は全部返ってきてた。

見せられないほど数学が悪くていつも嘘をついてしまう。

「提出物は先に出しておきなさいよ。じゃあ仕事行ってくるから」

「はいはい」

鼻にツーンとくる香水が廊下に漂う。

なんでこんな臭いものをつけられるのだろうか。

肩を竦めると私は自室へと向かう。

既読スルーをして占いツクールを開く。

ムーンライトに占いツクールを開くなと言われているが普通に無視して作品を更新する。

ようやく続編にいった。

私は小さく笑うと亜空の本垢、ぶるーの作品を開いた。

別の意味でhit数が増えている。

＿＿そういえば亜空、本垢で悪戯されたのにあんまり気にしていないような……。

ぶるーのほうも偽垢？

あぁ、意味がわからない。混乱してきた。

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