第十一話 ページ12
ジリジリと太陽が私の肌を焦がしていく。
そんな暑さで目が覚めた。
時刻は9時を差している。
「寝すぎた……」
そう呟いてスマホに早速手を伸ばす。
【分かった!また今度ね^ω^Ψ 6:29】
この返信を見て少し切なくなった。
ゴメン、と心の中でも謝って、私は一階に降りた。
両親は居なく、朝御飯だけが用意されていた。
ラップを取っておにぎりを咀嚼する。
家に出ないから事故には遭わない。
遭うわけない。
……こういうのを"死亡フラグ"って言うんだっけ?
自傷気味に笑って私は外を眺める。
私が死んだところで__偽物と成り代わったところで芹那たちには何の変化も無いんだ。
偽物と本物が変わる。ただそれだけの事。
なんて単純なんだろう。
私の存在が消える訳じゃない。
変わるだけだ。
よく、"あんたが死んだら私が悲しい"という台詞を聞くけど、これはそういう事態もなさそうだ。
「…………消えちゃうのかな」
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寧夏(プロフ) - 作者様の作品大好きです!新作出るのかな?新作待ってます!大好きです! (2020年3月15日 14時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
いあ - すごく面白かったので評価させてもらいました!私も小説を書いているのでとても参考になります♪偽物にはご用心、ですね笑 (2018年10月2日 22時) (レス) id: a74bbf0711 (このIDを非表示/違反報告)
仮面ネコ - すっごく、面白かったです! (2018年8月31日 17時) (レス) id: 4ad8182519 (このIDを非表示/違反報告)
38@2033(プロフ) - 日波輪廻さん» まだまだ未熟者です(−_−;)これからも更新頑張ります。コメントありがとうございます。 (2017年3月15日 20時) (レス) id: 4a82a00d53 (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました。とっても素敵な文ですごいです!!主催者(私)より上手いですね!←← (2017年3月13日 6時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:38@2033 | 作成日時:2017年2月12日 20時