空っぽの瓶の中、愛をひとつ。【 Yuta.J 】 (ページ1)

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何も無いわたしのことページ1

菱川(ひしかわ) A 。

わたしのお話(ストーリー)の主人公であり、私．

高校1年で身長は155㎝。

特技も無ければ、夢中になれる何かも無い．

あるのはただ、空っぽの私だけ。

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『空手部のマネージャー…？』

中学の時から一緒であり、私のたったひとりの友達．西村有加に誘われた。

空手部のマネージャーになろう、と。たった今．

「そう！！マネージャー！青春じゃなーい？」

ニヤリと楽しそうに笑う有加

『でも…サッカー部じゃなくていいの？夢だったって言ってたのに、』

マネージャーと言われて浮かぶのは、せいぜい野球部サッカー部、陸上部だろう。

なのに、空手部？有加にしては珍しい．

『なんで空手部なの？』

「知らない？空手部のイケメン先輩! 」

イケメン…、

『知らない。誰？』

「神宮寺勇太って人! 身長175㎝だし、超イケメンだし、国民的彼氏って学校で呼ばれてるくらい優しくてっ」

『その人がいるから、やりたいの？』

なんで私が…

「お願い…Aしかいないの、A 、私の恋のマネージャーして？」

『上手いこと言わないで… 、

まあいいよ、』

生憎、わたしには何も出来ないからだ。

中学の時入ったギターマンドリン部なんて、1週間で辞めた．

そんなわたしだから、ワンチャンマネージャーならいけるのでは？という甘い考え。