貴方のそばにいさせて（王室教師ハイネ）

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子「せんせ〜お手紙届いてたよ〜」


ハ「お手紙．．．ですか？ありがとうございます」


ある日突然届いた手紙


あて先は記されていない


誰からだろうと思い中身を取り出してみる


そこには







ハイネへ

ハイネに伝えたいことがいっぱいありすぎて、手紙を書こうと思ったけど

いざ便箋を目の前にしたら、何を書けばいいか分からないな．．．

だから、今の弟たちの様子を伝えます。


ハイネがいなくなってからブルーノはもちろん、レオンハルトやリヒトも
より一層勉強に励むようになったよ。

何かしようとしてるみたいだけど、あの子たちのことだからきっと大丈夫だと思う。

ハイネが王室教師になる条件をヴィクトールから聞かされたよ。

過去のことが弟たちに知られたら王室教師を辞める．．．

私は、ハイネが決めたことならそれでいいと思う。

でも、いざいなくなったとなると、ちょっと寂しいな。いや。ちょっとどころじゃないかも。

また、どこかで会えたら、その時はまたお兄ちゃんしてね。



（ナマエ）・フォン・グランツライヒより



ハ「．．．《お兄ちゃん》、ですか．．．」

あの日、なぜ会いに行ってやれなかったんだろう、

その思いがこみ上げて


気が付けば





大粒の涙が零れ落ちた

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