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《ロー目線》
ロー「おい、コハク!!」
声を荒らげて名前を呼ぶが反応はない
くそ、最近人の姿にならないと思ったらああいうことか!
頂上戦争が終わってからコハクは人の姿になることが極端に少なくなった。
それに黙っていることが多かった
ロー「っ……?」
ふと、視界に斬られた岩が目に入る
ロー「あそこか…?」
俺は斬られた岩の方へ向かった
《??目線》
??「ん………?」
目を覚ますと、私は岩に寄りかかっていた
??「生きてる……!?」
そんな、鬼が途中で目を覚まして陸に上がった…?
―鬼ならもういませんよ―
??「誰!?」
すると、泉の真上に綺麗な女の人が立っていた。
泉のように透き通った水色をした長い髪に優しい目。
女神「私はこの泉の女神…。眠っていたら貴方がいきなり入ってくるから、驚いたのよ」クスッ
女神は静かに笑った。
女神「貴方が作った刀に宿っていた鬼ならもういませんよ」
??「よ、よかった……」
一息つくと、女神はまた静かに笑い始めた
女神「貴方は面白いですね。身投げして生きてるにも関わらず、鬼がいなくなったことの方を聞いて安堵するなんて」フフッ
??「それは、私が作った刀のせいで………」
母さんも、父さんも、兄さん達も、村の人達まで………
思い出したくも無いものが鮮明に思い出され、私は顔を下げる。
女神「貴方のせいではありませんよ」
??「違う、私が、私があんなの作ったから……。私は生きてちゃダメなんです、生きてちゃ……」
そうだ、生きてちゃ、ダメだ
本当に鬼がいなくなったなんてわからないし、またあんなのが起きたら……
みんな、みんな死んだのに、私だけが、生きてるなんて、
あんなの作った私がなんで、生きてるの?
女神「…なぜそこまで自分を否定するのです?」
??「私があの刀を作ったから村のみんなは、家族が……私が死んで償わなきゃ」
そう、あんなもの二度と作れないようにするには、何も作れないようにするには
死ぬしか、ない………
女神「……それは少し虫のいい話ではありませんか?」
??「…」
顔をあげて、女神様を見る。
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阿修羅姫(プロフ) - *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2015年11月11日 19時) (レス) id: 861353f272 (このIDを非表示/違反報告)
ウツミ(プロフ) - 阿修羅姫さん» 阿修羅姫さん、コメントありがとうございます。はい、いいですよ(´∀`*) (2015年11月10日 23時) (レス) id: 937d8c9264 (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅姫(プロフ) - あのウツミさんフレンドになってくれませんか? (2015年11月9日 17時) (レス) id: 861353f272 (このIDを非表示/違反報告)
ウツミ(プロフ) - 魔女&ボクッ娘のRUMIさん» 魔女&ボクッ娘のRUMIさん、コメントありがとうございます!!これからも楽しんでもらえるように更新頑張ります!! (2015年8月9日 22時) (レス) id: 937d8c9264 (このIDを非表示/違反報告)
魔女&ボクッ娘のRUMI - こんにちは!小説楽しみにしてます!ローがかっこよすぎるww!これからもがんばってください! (2015年7月29日 7時) (レス) id: e69ae90413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウツミ | 作成日時:2015年3月4日 22時