見ててね【莉犬】

2話 ページ4

瀬雷side



瀬雷『はぁ…っ』



久しぶりに走ったから疲れたな…

でもはやく莉犬にぃのところに行かなきゃ…！



瀬雷『あの、莉犬にぃ…赤崎 莉犬の妹です』


看護師「あ、赤崎さんの……

…医者が呼んでいるのでそちらを優先してもいいしょうか…」



嫌な予感がする…



瀬雷『わかり…ました……』








医者「赤崎さんなんですが…

全力を尽くしましたが無理でした……

申し訳ありません…！」


瀬雷『いえ…謝らないでください…

兄のところにいってもいいですか？』


医者「はい」








ガラッ



扉を開ければ静かに目を閉じた莉犬にぃがいた

私には莉犬にぃの顔が笑っているように見えた



瀬雷『莉犬にぃ…置いてかないでって言ったじゃん…！

一人にしないでって…っ』



そう、私には親がいない

母は私を産んだ後すぐに死んでしまった…

父は1人で私達を育てていたが限界だったのだろう…薬に手をだしてしまい死んでしまった…

だから私には莉犬にぃがとても大事だった

たった1人の家族だったから…

たった1人の私を愛してくれた人だったから…

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