episode 12 ページ12
昨日の今日で会おうなんて言えないから、とりあえず『昨日はありがとう』っていうLINEを市橋くんに送信した。
既読のつかないトーク画面をぼけーっと眺めていると、
「A！」
私を呼ぶ声が聞こえて。
「どうしたの、トビオ。」
「あーいや、なんかさ？昨日の朝お前のこと見たんだけど……さ……？」
おろろ？これはまさか目撃されていたパターンなのか？
「何？わざわざサボってただろ、って言いに来たの？」
「いや！そーなんだけど、そーでもないんだけど」
ポリポリと頬をかくトビオ。
何を言いに来たの？
そうグルグルと考えていると、見知った顔が遠くに見えた。
「……トビオ。マルくんのあの顔、どうしたの。」
そうトビオに聞くと、ああ〜、いや……と言葉を濁し始めて。
「市橋くんにやられたの？」
市橋くん、という言葉にトビオはピタリと体を静止させた。
それは肯定というか図星なんだろう。
「そっか。」
何で市橋くんにやられたということを、私に言おうとしなかったのか。
それなのに何故トビオは私の所に来たのか。
「市橋くんに復讐しようとでも考えてるの？」
それしかなかった。
私の言葉にトビオは、何も言わなかったけれど、何かしらの形で復讐をするんだと思った。
今までの私だったら、別になんとも思わなかったし、寧ろ私は関係ないけどトビオ達頑張れ！みたいなテンションだった。
だけど今じゃ市橋くんが気になって気になって。
彼が悪いことをしている、自分の友達を傷付けられている、それはわかってるけれど。
彼がそんなことする人じゃないってどこかで信じたくて。
「復讐なんてやめなよ。ろくな事になんないよ。」
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桔子(プロフ) - 猫又さん» コメントありがとうございます！励みになります。ゆったり更新ですが、これからも見てくださると嬉しいです。 (2017年8月4日 22時) (
レス) id: 03f5afc14f (このIDを非表示/違反報告)
桔子(プロフ) - みく@企画垢さん» ご指摘ありがとうございます。直ぐに外しました。初心者の為また、何か間違いがありましたらご指摘下さると嬉しいです。 (2017年8月4日 22時) (レス) id: 03f5afc14f (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月4日 21時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - とても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年8月4日 21時) (レス) id: d6cba85abb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桔子 | 作成日時：2017年8月4日 13時
