兄が嫌いなので白鳥沢に来たら、兄が嫌いな若利君に気に入られた

4日目 ページ6

『んで、君
大丈夫？』



手を差し出す
が、そのまま立ち上がる少年



｢そんな、血のついたて握れません｣


『んだと、可愛くねぇな！
金髪眼鏡！』



｢うるさいです
でも、まぁ、助かりました
ありがとうごさいます｣



そう言って、すぐに大通りに出る少年



…ツンデレか！！



『なんだよ、あいつ…』



｢A…｣



あ、若利居たんだ

え、まて
失望された…？



『な、なんだﾂ?!!』



いきなり手を握られる


｢怪我はないか?
いきなり、一人で突っ込むんじゃない
こちらが焦った｣


『え？』



若利の言葉は予想外のもので驚いた

　
普通なら

｢及川なら｣とか、｢信じらんない｣とか俺を軽蔑するだろ



｢何を驚いている？
心配するのは当たり前だろ｣


『え、いや
普通なら、皆兄貴と比べて軽蔑するから…』



｢お前と、及川が違うのは当たり前だろ
それに、軽蔑なんかしない
お前は、あいつを助けたのだからな｣



少し、誇らしそうに笑う若利



それにつられて俺も心がけ明るくなった…



『ありがと!
んじゃ、もう戻ろう！』



｢あぁ、そうだな｣



違うのは当たり前か
なんて言うか、嬉しいな…

５日目→←３日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す