君と私の恋愛日記 second (ページ17)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:31,448 hit

君を救えた気持ちノーマンside ページ17

それから暫くして先生が数人来て、あの男を連れて行った。

探している最中、たまたま僕に声をかけた先生がいた。その時に今いるAの状況を話すと、教師数人で学校を巡回すると言ってくれた。

そして今、僕らを見つけてくれた先生がその男を連れて行ってくれれた。

助かった。

本当に助かった。

僕はこの男を殺しかねなかったから。

1人の先生が僕に言う。

先生1「彼女は任せてもいいんだね？ノーマン君。」

ﾉｰﾏﾝ「はい、勿論です。お手数お掛けして申し訳ありません。」

先生1「ははっ、別に構わないさ。じゃあ私はこれで。」

先生の足音が遠くなって行く。

未だに目を瞑っているAに、

ﾉｰﾏﾝ「A、もう目を開けても大丈夫だよ。」

僕は声を震わせながら言った。
まだAは涙を流しているようだ。そんなAを見るとまた血の気が引いた。

Aが居なくなってしまったら...。

Aが.........もう目を開く事が無かったら...。

Aが僕を見る瞬間、ギュッと抱きしめる。
こんなカッコ悪い姿...見せられない...。

ﾉｰﾏﾝ「ごめん。今カッコ悪いからこのままで居させて。」

僕の身体は震えていた。
それに釣られてAは声を上げて泣いた。
見つけられてよかった。僕の名前を呼んでくれて...頼ってくれて...嬉しかった。
僕は抱きしめる力を強めるとAもそれに応えるように抱きしめ返した。