君と私の恋愛日記 second (ページ16)

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優しい気持ちページ16

それから暫くして先生が数人来て、あのチャラチャラした男の人をどこかへ連れて行ったのが先生達の会話で分かった。
1人の先生がノーマンさんに言った。

先生1「彼女は任せてもいいんだね？ノーマン君。」

ﾉｰﾏﾝ「はい、勿論です。お手数お掛けして申し訳ありません。」

先生1「ははっ、別に構わないさ。じゃあ私はこれで。」

先生の足音らしき音が遠くなって行った。

ﾉｰﾏﾝ「A、もう目を開けても大丈夫だよ。」

ノーマンさんは少し声を震わせながら私に目を開けるように促した。
目を瞑っていた間も涙はとめどなく溢れだしていたみたいで、目を開けても涙が止まらなくて。
涙を流しながらゆっくりとノーマンさんの方を見ようとしたら、ギュッと私を抱きしめてきた。

ﾉｰﾏﾝ「ごめん。今カッコ悪いからこのままで居させて。」

ノーマンさんの身体は震えていた。
それに釣られて私も緊張と恐怖の糸が切れたように、声を上げて泣いた。
その間、ノーマンさんは私を抱きしめる力を強めた。そして私も。

暫くして私が落ち着いたのを気付いたのか、ノーマンさんが私の背中をトン、トンと赤ちゃんをあやすような仕草をしてきた。
私を抱きしめたままノーマンさんが私に言う。

ﾉｰﾏﾝ「バカA。」

ノーマンさんからこんな事を言われるなんて...少し驚いたが、直ぐに私はごめんなさい。と言う
ノーマンさんは続けて言う。

ﾉｰﾏﾝ「お昼行くの遅くなってごめん。」

ノーマンさんは何も悪くないです。
そう言いたいけど、また涙が出てきて声にならなかった。

ﾉｰﾏﾝ「早く見つけてあげられなくてごめん。」

見つけてくれたじゃないですか。

ﾉｰﾏﾝ「怖い思いをさせてごめん。」

なんでノーマンさんがそんな事言うんですか。

ﾉｰﾏﾝ「泣かせてごめん。」

私が泣き虫だから...怖かったから泣いてしまったんです。ノーマンさんのせいじゃありません。

ノーマンさんは私の背中の手を止め、身体を離し、未だ泣いている私を見つめてこう言った。

ﾉｰﾏﾝ「僕を呼んでくれてありがとう。」

ノーマンさんも涙を1粒流した。
悔しそうで、辛そうな顔をして、でもどことなく嬉しそうな顔をして。
その光景を見た瞬間、私はまた声を出して泣いてしまった。