焦る気持ち ノーマンside ページ10
〜購買〜
...居ない。
どこを見渡してもAの姿は無かった。購買に来て数十分は探し続けている。すれ違ったのかと思ったけど、エマからの連絡も未だに無い。
それに、購買はもう閉める準備をしている。
購買の周りをウロウロしていると、数人の女生徒達に声をかけられたがそれどころじゃない。
本当にどこに行ったんだろう...？
すると、数人の...先輩だろうか？
ふとその声が聞こえてきた。
モブ男4「痛ってー...。」
モブ男6「大丈夫か？どうしたんだよ。」
モブ男4「あいつに殴られた。」
モブ男6「あのチャラチャラした奴か？もうつるむなって言ったろ？」
モブ男4「いや...。まあ、そうだよな。...あいつに連れてかれた女の子...大丈夫かな...。」
モブ男6「女の子？」
モブ男4「購買で俺がぶつかった女の子なんだけど...。」
モブ男6「そんで？」
モブ男4「あいつに連れてかれてさ。」
モブ男6「やばいんじゃね？」
モブ男4「だよな...。」
モブ男6「どんな子だったんだよ？」
その会話に僕はゾッとする。
最低の事態を想像してしまう。
【せめて】
モブ男4「新入生。可愛い子で...」
【Aでは】
モブ男4「人見知りなのか、ずっと俯いたままでさ...」
【ありませんように】
モブ男4「新入生の子。髪が腰まであって...栗色の髪の子((」
無意識だった。
話してる男の肩をギュッと掴み、男を睨みつけ
ﾉｰﾏﾝ「その子、どこに連れていかれたんですか？」
男は酷く怯えた表情をしている。
今の僕は...どんな顔をしてるのだろう？
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作者名：ゆぅ | 作成日時：2019年6月20日 2時
