始まりの友達 ページ16
あっという間に9時10分。
あと20分で...全校集会だっけ？
そんなことを考えていたら、
モブ女1「ねえ！もう王子来てるって！」
モブ女2「え！？いつから来てたの！？」
モブ女1「2、30分前には来てたらしいよ」
モブ女2「何処にいるって？」
モブ女1「下駄箱だって！行こ！！」
そう言うと女の子達は教室を出ていった。
そんなにかっこいい人なのか...
...もしかして...
クラスの子達が仲良くなっていた理由。
この王子さんの事？
学校説明会に行った時、女子生徒が集まってキャーキャー言ってた気がする...
『(はぁ...王子さん。私は貴方が羨ましいです...。)』
そんな事を考え窓の方を見ていると、
？？「ねぇねぇ！私隣の席なの！よろしくね」
驚いて隣を見ると、クリクリとした目で私を見つめている、天パのオレンジの髪の子が居た。
どうしよう、なんて答えれば...と私がアワアワしてると、
？？「あは！やっぱり面白い！可愛い！！」
そう言って私を抱きしめる。
やっぱり！？
『ふぇ！？あ、あの！...ええ！？』
？？「私、エマって言うの！...あ、あなたの名前は？」
『え...と...A...です。』
緊張のあまり声を小さくしながら答えてしまった。
エマ「よろしく！Aって呼んでもいい？私の事はエマで良いから！ね？私と友達になって！！」
うぅ...そんな笑顔で言われたら断れないよ...
『うん...よろしくね、エマ。』
ぎこちない笑顔で答えるとやっぱり可愛い！！
とまた抱きしめられた。
『ねえ、エマ...』
エマ「ん？どうかしたの？」
『あのね...私、友達まだ作れてなかったの...。だからエマが話しかけてくれて本当に嬉しかった...。』
俯きながら私は言葉を続ける。
『でも...私人見知りで...。エマだったら他にもたくさん友達居るんじゃ...。私でいいの？』
エマ「Aが良いの。」
そう言われ顔を上げると、エマは真っ直ぐな目で私を見ていた。
エマ「私はAと友達になりたいと思ったから声をかけたんだよ？Aは人見知り...かな？っとは思ったけど、私はAと友達になりたかったの！！」
その言葉を聞いて私は薄らと涙を浮かべる
エマ「私じゃ嫌だった？」
『嫌じゃ...ないﾂ...嬉しい...。初めての友達がエマで...良かった...ﾂ』
入学初日、朝から涙を浮かべエマが私を抱きしめる。私もエマに手を回す。
ｷｭﾂとエマの服を握ると、「大好きだよ」と頭から声がした。
また私は涙を流した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆぅ(プロフ) - ノーマン推しさん» 見ていただきありがとうございます！来週、もしくは再来週までには投稿しますので、少々お待ちくださいm(*_ _)m (2019年6月15日 21時) (
レス) id: 34d433af8d (このIDを非表示/違反報告)
ノーマン推し - 早く続きがみたいです！！ (2019年6月15日 16時) (レス) id: f7ca79fd03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！励みになります！！これからも読んで頂けたら幸いです^^* (2019年6月12日 9時) (レス) id: 34d433af8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - かなとさん» 教えてくれてありがとうございます！早速外しました。よく見ていなくてすみません！不快にさせてしまったなら申し訳ないです汗わざわざありがとうございました！ (2019年6月12日 9時) (レス) id: 34d433af8d (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - すごく面白い！更新頑張ってください！ (2019年6月10日 17時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆぅ | 作成日時：2019年6月10日 15時
