31話 ページ32
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余裕そうに椅子に座っているヴィアベルさんを見て、自分が言った事に激しく後悔した。
ありがとうございました、もういいですよ。と言っていた方が良かっただろう。だが後悔してももう遅い。これからOL、拷問の時間です。が始まってしまう。
『こんな状況で私が質問に答えると思いますか？』
「答えるだろうな、そのまま朝までいたくないだろ」
即答で返された言葉に反論出来ない。確かに朝までこの体勢はきつい。ならいっそ早く終わってくれ、と彼と向き合うとその意思が伝わったのか、ヴィアベルさんがくすりと笑う。
「始めに、最終雇用はどんな仕事が良い？」
『最終雇用…今より給料良い所ならどこでも良いですかね。残業が少ない場所で』
「給料はどのぐらい欲しいんだよ」
『えっ…今の倍、二倍ぐらいは欲しいです』
「仕事環境に希望はあるか」
『上司がまあそれなりに優秀で、同期達とも話しやすければ…それで良いです』
…ん？思ってたんと違う。何でこんな面接じみた拷問(？)されなきゃいけないんだろう。
明らかに今の職場から転職する勢いで聞かれているので、私はたまらずストップをかけた。
『ちょ、ちょっと待って下さい。これ何の質問ですか？』
「あ？決まってんだろ。アンタがもし俺の世界に来たらの話をしてる」
どういう事だ。思っていたよりも話が飛躍しすぎてる。至極当然のように話しているヴィアベルさんについて行けない。盛大なため息を吐いた後、彼を見る。
『…私がヴィアベルさんの世界に行く事なんて無くないですか？』
「そりゃ俺が連れて行く。アンタ、魔力は十分過ぎるほどあるし素質もあんだろ」
『……魔力量の話は知ってましたが、私を異世界に連れて行く気だったんですか』
「戦力になりそうな奴を見捨てるほど、俺は馬鹿じゃない」
まさか。まさか私が戦う？そんなの無理だ、ありえない。戦った経験もない、魔法で修行をした事もない。なのに彼の目は本気で、私は逸らす事が出来なかった。
「まあ無理にとは言わねぇ。アンタはこっちでの生活があるし、俺の世界じゃまともに生きていけねぇかもしれないからな」
『…なんだ、驚かさないで下さいよ』
可能性の話か、と安心する私に、彼は微妙な顔をした。まるで自分は納得がいっていないような、そんな顔だ。
「もういい、興醒めだ」
体が軽くなるような感覚を覚えて、自身の体が脱力する。どうやら魔法を解かれたらしい。手足が動くのを確認して立とうとすれば、影ができた。
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綾兔 - 彰也さん» 消化ありがとうございます！やっぱり毎話毎話ヴィアベルと夢主の掛け合いが最高です！尊敬してます！それと、完結おめでとうございます！この小説は本当に大好きで、毎回楽しみにしてました！他の作品も頑張ってください！応援してます！ (5月7日 21時) (
レス) @page35 id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
白黒名 - 完結おめでとうございます！ヴィアベル大好きな私は、この作品から色々な栄養をもらっていたので、「冬のきま ぐれ」には感謝の気持ちでいっぱいです！他の作品の執筆にあたっても頑張ってください！応援しています！ (5月4日 23時) (レス) @page42 id: ee8aa02a3c (このIDを非表示/違反報告)
夜凪アリサ(プロフ) - 毎日楽しみにしていた冬のきまぐれ、終わってしまって少し寂しいですけどまた、いつか続き楽しみにしていますね！素敵な作品を作ってくださりありがとうございました！本当にお疲れ様でした！ (5月4日 23時) (レス) @page42 id: 4a128355b0 (このIDを非表示/違反報告)
彰也(プロフ) - 綾兔さん» コメントありがとうございます！ちょうど告白じみた事を夢主がやってしまって〜のくだりをしようとしていたのでリクエスト消化しました！どうでしたでしょうか、、？喜んでくれれば幸いです〜またのリクエストお待ちしています！ (4月28日 21時) (レス) id: 8516ee2748 (このIDを非表示/違反報告)
綾兔 - もうほんとに大好きです！ヴィアベルがかっこいいし、お話が面白くて毎回楽しいです！あの、できたらで良いんですけど、夢主がお酒飲んで酔ってて、ポロっと告白(？)しちゃうって言うのをみてみたいです！これからの展開がめちゃくちゃ楽しみです！応援してます！ (4月28日 11時) (レス) id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彰也 | 作成日時：2024年2月3日 0時
