24話 ページ25
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ああ、やってしまったと思った時にはもう遅い。アルコールが頭に回ってふわふわとした高揚感を感じながら、私は目の前に座るヴィアベルさんのグラス見た。
彼のグラスには半分ほどお酒が入っていて、対照的に私の持っているグラスはもう数滴ほどしか残っていない。
完全に飲むペースを間違えた、と気づくのにそう時間はかからないし、何より自分のキャパを知っている以上、飲み過ぎた事を後悔する。
「おいおい、大丈夫か？」
『だっ！だいじょうぶれす！』
「呂律、回ってねぇよ」
薄く笑いながら私のグラスを取り上げたヴィアベルさんのツッコミにごもっとも、と言いそうになる。
こんな事になるはずじゃなかった。私は何度も心の中でそう思いながら、数時間前の記憶を辿っていく。
『ただいま』
「おう、おかえり」
ヴィアベルさんと同居して早二週間と少し。三日前に熱を出して寝込んでいた私だったが、結局はただの風邪で一日で治ってしまった。ヴィアベルさんにうつる事もなく、二人してダウンする事なく良かったと思う。
そして体調が本調子に戻ってきたので、今日こそは、と私は片手に持っていたビニール袋を掲げた。
『ヴィアベルさん、見て下さい』
「何だその袋の中身。食いモンじゃねぇのか」
テーブルにビニール袋を置けば、ヴィアベルさんがそれを覗く。そしてまた私を見る。何だこれ、説明しろと言いそうな表情をしたので、私は耐えきれず笑ってしまった。
『ふふ、これ全部お酒ですよ！今日は飲みましょう』
「まあそんな量はねぇけど…明日も仕事だろ？平気なのかよ」
『大丈夫ですよ。私はどちらかと言えば飲めない方なので』
私は決してお酒に強いわけではないし、話しながら飲めば結構飲める方だが、自分の飲める量も分かっているつもりだ。ヴィアベルさんはなんか…強そうなので一緒に飲んでも大丈夫だろうと思い、彼の分も多めに買ってきた。
なぜ急にお酒を買ってきたか。それはヴィアベルさんに申し訳ないからだった。この世界に来てから娯楽も少ないだろうし、ストレス発散と私の面倒を見てくれたお礼を兼ねて、そうだ、お酒を飲もうと仕事終わりに思いついた。
それを彼にやんわりと伝えれば、「いいぜ、飲もう」と乗り気になってくれた。万が一、ヴィアベルさんが潰れても今度は私が面倒を見る！と意気込んでいた、はずだったんだけれども。
『(どうしてこうなった…！)』
一人、立派な酔っ払いが完成して、話は冒頭に戻る。
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綾兔 - 彰也さん» 消化ありがとうございます！やっぱり毎話毎話ヴィアベルと夢主の掛け合いが最高です！尊敬してます！それと、完結おめでとうございます！この小説は本当に大好きで、毎回楽しみにしてました！他の作品も頑張ってください！応援してます！ (5月7日 21時) (
レス) @page35 id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
白黒名 - 完結おめでとうございます！ヴィアベル大好きな私は、この作品から色々な栄養をもらっていたので、「冬のきま ぐれ」には感謝の気持ちでいっぱいです！他の作品の執筆にあたっても頑張ってください！応援しています！ (5月4日 23時) (レス) @page42 id: ee8aa02a3c (このIDを非表示/違反報告)
夜凪アリサ(プロフ) - 毎日楽しみにしていた冬のきまぐれ、終わってしまって少し寂しいですけどまた、いつか続き楽しみにしていますね！素敵な作品を作ってくださりありがとうございました！本当にお疲れ様でした！ (5月4日 23時) (レス) @page42 id: 4a128355b0 (このIDを非表示/違反報告)
彰也(プロフ) - 綾兔さん» コメントありがとうございます！ちょうど告白じみた事を夢主がやってしまって〜のくだりをしようとしていたのでリクエスト消化しました！どうでしたでしょうか、、？喜んでくれれば幸いです〜またのリクエストお待ちしています！ (4月28日 21時) (レス) id: 8516ee2748 (このIDを非表示/違反報告)
綾兔 - もうほんとに大好きです！ヴィアベルがかっこいいし、お話が面白くて毎回楽しいです！あの、できたらで良いんですけど、夢主がお酒飲んで酔ってて、ポロっと告白(？)しちゃうって言うのをみてみたいです！これからの展開がめちゃくちゃ楽しみです！応援してます！ (4月28日 11時) (レス) id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彰也 | 作成日時：2024年2月3日 0時
