4 5 秒彼女【ｋｙ】【キ/ヨ】 (ページ9)

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今日は誰から呼び出されたのか気になって授業に集中できなかった。

「Aばいばーい！！」

「うん！」

笑顔で返すと、マコが帰る。
私も早くいかなきゃな。

体育館の裏に着いた…けど誰もいない？
すると、そこに1人の生徒が来た。

「あんたが、Aなの？」
「は、はい。」

リボンの色…キヨ先輩とおんなじ色だ…。
ってことは、先輩なんだ。

「あの、私に何か用ですか？」

その人は、キョリを詰めてきた。

「用？あるに決まってるじゃない！！
単刀直入に言うわ。あんたさ、あたしのキヨくんに近づかないでよ。」

"あたしのキヨくん"

「そ、それはキヨ先輩と付き合っているということですか？」
「そうよ！キヨくんとあたしは愛し合っているんだから！」

うそ。なんで。そんなの一度も聞いたことない。

「ってことだから、もうキヨくんに近づかないで！
近づいたら、あんたのことボロボロにしてやるから。」

ボロボロ？きっと殴られるんだ。
もう、キヨ先輩に近づきたくない。
私はキヨ先輩のこと好きだけど、キヨ先輩は私のことが好きじゃない。
じゃあもう、一緒に居ても意味ないし、関わらない方がいいし、

「あの、お名前聞いてもいいですか？」
「名前？あたし、ゆりあよ。じゃ。」

ゆりあ先輩…キヨ先輩の彼女なんだ…。
もう、家に帰ろう。
学校を出ようとすると、

「A」

そこにはキヨ先輩がいた。
神様。これで最後にするから、どうかバレないで。

「帰るぞー。」

「はい。」

この気持ちは心にしまうから。
どうか。