4 5 秒彼女【ｋｙ】【キ/ヨ】 (ページ6)

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今日は１日が順調に進み、もう帰りの時間だった。
だけど、今日に限って掃除とは…

「A、掃除頑張って！！」

「うん。またね！」

なんでうちのクラスは掃除を1人にさせるかな？いじめだよ。普通に。うん。

よし。こんなもんかな。
ん？

外の音がすごいのでふと窓の外を見ると、

「雨！？」

今日降るって知らなかったし、傘持ってきてないよ…。
仕方ない、走って帰ろ。

学校を出ようとした時にそこにいたのは、

「キヨ先輩…」

「よ。今日はAと帰ろうと思ってな。」

「あの。私傘忘れてて、持ってますか？」

そう言うとリュックから、傘を出し、

「折り畳みだけど、」

と言ってくれた。

「お願いします。」

「ん。」

傘に入れてくれた。
キヨ先輩。私、あなたのことが好きです。その笑顔も、優しいところも、全部。全部、大好きなんです。
もし私が今、好きって言ったらどうしますか？

「好き」

その言葉は、雨音によってかき消された。
雨は強くなるばかり。そんな時、キヨ先輩が口を開いた。

「Aの家ってあとどれくらい？」

「あと15分くらいです。」

意外と、遠いんだよね…。

「じゃあ、俺の家の方が近いから来る？」

．

「お言葉に甘えて。」

私たちはキヨ先輩の家に向かった。

．