☆黒さんの証言 ページ36
“横山 裕 様
突然のお手紙、申し訳ありません
この手紙を読まれているという事は、4月1日を過ぎたという事でしょうか。
この度、一身上の都合により3月31日をもって保育園を退職する事となりました。
横山さんはじめ、関ジャニ∞のメンバーの皆様にはご迷惑おかけした事、申し訳なく思っています。
彼と過ごしたこの5ヶ月は、私にとってかけがえのないものでした。
第一印象は決して良いものではありませんでしたが、彼の人柄に 笑顔に触れるたび、気になる存在になっていきました。
でも、所詮アイドルと一般人。住む世界が違い過ぎます。私達はきっと、出会うべきではなかったんだと思います。
ですから、私は彼の事を忘れる事にしました。
そこで、横山さんにひとつお願いがあるのです。
私の自惚れかもしれませんが、もし……
もしも、彼が私の事を探すと言い出したら止めてほしいんです。それができるのは、横山さんだけだと思うので…
私達は別々の道を歩んでいった方が、きっと幸せになれるのですから
これまでの事は全て“夢”だったと思って、これからはいちファンとして、皆さんを応援していきます
それでは、これからの皆様のご活躍をお祈りして……
神谷 A”
最初は信用してなかった
けど
この手紙を読んで、こんなにもヒナの事 大切に想ってくれとる人ん事、傷つけて 疑って。俺 何やってるんやろって
ヒナがA先生見つけて、付き合うようになって ホンマに良かったって思ってんねんで？
「おまっ、やめろやっ」
大倉に茶化されとっても
「これ、見てや」
どっくんに嬉しそうに写真見せる姿も
「なぁ これって…」
ヤスに心配そうに相談しとっても
「昨日の飯なぁ…」
マルに彼女の自慢する顔も
「俺、考えたんやけど…」
すばるに真剣に今後の話 しとる時も
なんだかんだ言うて 幸せそう
「ヨコ、今日 よろしくな？」
「ん？なにが？」
「Aと飯 行く日やろ？頼むわ」
「おう、任せときっ」
俺の前だけやねん。A先生の事“A”って呼ぶの
俺だけ特別って感じで嬉しいんやけど…
帰って行く後ろ姿を見ながら、ヤスの言葉を思い出す
“なんやA先生、悩み事があるみたいやねん。横ちょと亮で話 聞いてあげてな”
まさかっ！別れ話とかっ？？
やめてぇやぁ！！
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作者名：ちか
| 作成日時：2015年12月12日 8時
