・58 ページ2
たどり着いたマンション
この間の夜、A先生を送ったマンション
掃き掃除をしている管理人さんらしき人に声をかけた
「すんません、ちょっとお伺いしたいんですけど」
「ハイハイ、どうされました？」
「人を探してまして。30代の女性なんですけど」
「あ〜、30代の方はたくさんいらっしゃいますよ？」
「一人暮らしで…」
「えっ？うちは一人暮らしの方はいらっしゃいませんけど」
「へっ？…」
「小さく見えますけどね？こう見えても全て3LDKの部屋で。殆どは小さなお子さんがみえる30代のご夫婦が入居されてるんですよ」
「そう…なんですか」
「すみませんね。お力になれなくて…」
“失礼します”とマンションの中に消えていく管理人さん
ポツンと立ち尽くす 俺
時計を見ると12時を回ったとこで
「あかん、遅刻や」
急いで家に帰り、マネージャーの車に乗り込んだ
「村上さん、何かありました？元気ないみたいですけど」
「えぇっ？何てっ？」
「いえ、何でもないですよ」
「そぉか、悪いな」
マネージャーが言うてくれた言葉も耳に入らんほど、今の俺はダメージ受けてて
何で？が頭の中を グルグル
百歩譲って、何も言わずに居らんくなった事はえぇとしよ
でも、メアドまで変えるか？
あの夜、送って行った家も ウソ やったんやろ？
そない俺 嫌われとったん？
いや、あの感じ あの雰囲気
どちらかといえば、好意 持っててくれとったと思うけど
俺の思い上がりやったんかな？
「……さん、村上さん？着きましたよ」
マネージャーの声で我に返り楽屋へと歩き出す
そういえば、A先生をメンバーに紹介した日、なんだかんだ言うて彼女と仲良くなっとったな、あいつら
もしかしたら、俺の知らんうちに連絡先、交換したり……してへんやろか？
いちるの望みをかけて、廊下を駆け出した
「おいっ！誰かA先生の連絡先、知っとる
奴 居らんか？」
楽屋の扉を開けた 第一声
俺の勢いとその言葉に驚き固まる メンバー
「なぁ、お前らA先生と仲良ぉしとったよな？何か聞いてへんか？」
並んで座る、ヤスと大倉の前
「そんな事したら、後で信ちゃんにどつき回されるやろ？せぇへんって！」
「せやって。楽しくお喋りしとっただけやで？」
「でも、なんで？村上くんA先生のメアド知っとるやろ？」
不思議そうな亮
「メール 届かへんねん」
「はぁ？」
「保育園も辞めてもぉて…」
「今、どこにおるかも わからへんねん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 414人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちか
| 作成日時：2015年12月12日 8時
