検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:70,301 hit

ページ32

+++


それからは目を離せないくらいに目の前でボールと人が入れ替わる。
あまりにも前に来てしまったことで、技毎に人が変わっていくのに目が必死。

流れのパフォーマンスから個人技に移り一番手は森田くん。
大きくダンクシュートを決めてそれは漫画の世界だった。

次に樹くん。助走をつけてくるっと回転して後ろ向きでシュートを決めた。
ひときわあがる黄色い声援は人気者である証拠でしかなかった。


それから先輩たちが続いてSHOWBASKETは幕をおろした。


「すっげーな!やっぱり絵になるよな。」

「バスケって男子永遠の憧れだよなー!
 スラダンとかさぁ。」

「そうそう。
 いとこの兄ちゃんに借りて読んだなー。」

「俺は美勇人のねぇちゃんに借りて読んだわ。」


私を真ん中にして話す2人は興奮冷めやらぬといった様子。
京本なんて機嫌悪かったの忘れてるみたい。


「みなにはわかんないか。」

「うーん。でもかっこよかったよね。すごく。」

「お前のわんこ、めっちゃ人気者じゃん。」

「ほんとだよねぇ。」

「確かにめっちゃきゃーって言われてたな。
 でもさ、樹すげーいい顔してたよな。」


安井の言う通りいつもの笑顔じゃなくて真剣なまなざし。
体育のサッカーでも球技大会のバスケでもいつでも本気な樹くん。

私の知らない樹くんが舞台で光っててかっこいいなって思った。

でもひときわあがる歓声と樹くんを呼ぶ声が多いことにも気づかされた。
私にだけ懐いてるなんて、やっぱり勘違いだよね。

きっと私しか知らないことなんてひとつもない。
あんなにいい子でコミュニケーション力が高いんだもん。

樹くんを大好きって子もきっと多いんだろうな・・・。

これからもいい距離感で居れたらいいなっていうのは、私の勝手なのかな。

※→←※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
153人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。