検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:70,279 hit

07 わんこは人気者 ページ25

+++


写真部のブースについて、顔パスで真田くんに取ってもらうことが出来た。

“凄さがいまいちわかんねぇ”

そんなことを本人を目の前に言い出す安井。
芸術性に乏しい安井のおかげで撮れたってところが癪だけれど。

私のことも知ってくれていて、今度話そうってLINEふるふるでDの交換をした。
台紙に入れてもらった写真をブレザーのポッケにしまって中庭へ急ぐ。


「さすがに混んでるなー。」

「お昼過ぎたけどまだいい時間だから仕方ないよ。
 しかも中庭はいつ来てもこんな感じなんじゃないかな?」

「これ座れねーんじゃね?」

「そしたら買って食堂にでも行けばいいよ。」


1Bの焼きそば以外にも2Cのたこ焼き、3Aのたい焼きが軒を連ねる中庭。
屋台の中には腕まくりをして一生懸命焼きそばを焼いてる樹くんが見えた。
列の一番後ろに並んで話しながら順番を待っている。


「美勇人ー。」

「やっすー!
 みなみ先輩もいらっしゃいませ。」

「どうも。」

「すげー盛り上がってるじゃん。」

「午後は1B自慢のイケメンラインで店番だからね。」

「自分で言ってんじゃねーよ。」


樹くんたちと一緒に来た子たちが屋台の中と外にみんな居た。
さっきも思ったけどみんな背がすらっと高くて本当にイケメンだ。
中庭は文化祭でも人気どころで、順位争いにどのクラスも必死みたい。


「ご注文は?」

「焼きそば2つ。」

「やっすーに聞いてないから。
 みなみ先輩・・・ご注文は?」


そう言われて手に持ってたチラシを指さす森田くん。


「えっと…ツタンカーメンをお願いします。」

「なにそれ。」

「やっぱり。
 特別チラシは南先輩だったー。」

「なんだそれ?」

「チラシに書いてますよね?」

「俺のにはそんなの書いてないけど。」

「それ今日は限定1食。
 南先輩しか持ってないの。」

「そうなの?
 いいのかなぁ。」

「大丈夫です。
 これは席もちゃんと用意するんで。」

「まじ?ラッキー!
 Aのおかげで座れる。」

「樹くんのおかげだからね。」

「じゅりー!
 ・・・ちょっと待っててくださいね。」


森田くんが声を掛けようとしたら3年の先輩と話していた。
すごく仲が良さそうで、写真を頼まれていつもの笑顔で撮ってた。

※→←※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
153人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。