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電車に揺られること20分。
こんな時間まで満員電車。
だけど半分以上は飲み会帰りの酔っ払い。
イチャイチャするカップルの間をわざと通って電車から降りた。
なんかどうでもいいことにもイライラしてしょうがない。
やっぱり今日はダメだ…帰ってもらおっかな。
「おかえりー。」
「待ってたの？」
「うん。」
モッズコートに丸メガネをかけた彼。
ほっそい足が目立つ黒いパンツ履いて…鼻が真っ赤。
「いつから待ってたの？」
「会社出たよーってLINE来たぐらい。」
「結構待ってたんじゃない？」
「そうでもないよ、お前飯は？」
「家帰って何か作ろうかなって思ってるけど。」
「今日は外で食うかー！」
両手を上にあげてグーッと伸びをする背中の少し後ろを歩く。
今日はちょっとテンション高めみたい。
気持ちのタイミングって、合わない時って本当に合わない。
--- ご飯食べないって言えばよかったかな…。
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作者名：kiki. | 作成日時：2019年3月9日 21時
