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「適齢期って、まだ27歳だから。」
「佑馬くんは結婚してるじゃん。」
「さなぴーは年上の彼女だからだ。」
「樹くんだって。」
「子供ができたから結婚するの。」
「そうだけど。」
「結婚なんてタイミングだろ。」
「確かにね。」
「待て･･･！A･･･結婚するの？」
「はぁ？」
「ダメダメ！まだ20歳なんだから。
待て･･･お前まさか妊娠してんじゃ･･･！」
「してないから、なに言ってんの？」
「ちょっと待て！
まさか彼氏居んのか？」
「ちょっと。」
「あーダメだもう俺泣いちゃう。
無条件にAが連れてきたやつぶん殴りそう。
どんないいヤツでも絶対にぶん殴りそう。」
ぶん殴りそうじゃない、ぶん殴った前科がある。
高校の頃付き合ってた怜央くん。
家で勉強して帰る玄関でお兄ちゃんと鉢合わせ。
「あっ･･･お兄ちゃん。」
「お兄さん？初めましてながっ」
名前を言ってる途中に、怜央くんの右ほほをぶん殴った。
怜央くんはそれがトラウマになって家に来なくなった。
あの時1ヶ月ぐらいお兄ちゃんの事無視したっけ。
「で？彼氏？」
「いません。」
「ほんとだな？」
「しつこい、ロックかけないで。」
私が鍵を開けるたびに、手元で操作してロックしてくる。
「話まだ終わってない！」
「1限だって言ってるでしょ！」
「ほんとにいないんだな！」
「いないってば、しつこいよ！ばか！」
「バカだぁ？」
お兄ちゃんがキーロックから手を外した隙を見て外に出た。
本当に本当にうっとおしい。
お姉ちゃんが良かったって人生で一番思ったと思う。
てか、なんであんなに過保護なんだろう。
っていうか過保護っていうか、シスコンが過ぎてる。
小さい頃は嬉しかったけど、高校に入ったぐらいからそれが過度になって。
本当にお兄ちゃんにいい人が早く現れてほしい。
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作者名：kiki. | 作成日時：2019年3月9日 21時
