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「もりみゅうは？ほしい子居るの？」
「俺？別にいないかな。」
「うそうそ！知ってんだぞ、俺は！」
「えっなになに？」
「やっすーが知ってるわけないじゃん。ほんとにいないし。」
「ちぇ！ひっかからなかったか。」
「んだよー。焦ったわー。じゃあ明日は男3人でカラオケな！」
「りょーかい。…ってやべぇ俺部活行くわ。」
ユニフォームの上にジャージを羽織ってやっすーが走って出ていく。
「この季節のサッカー部って鬼だよな。」
「ボール当たって痛いしな。部活は？」
「もう少しここで暖を取りたい。」
「体育館も結構寒いもんね。」
「あれもりみゅうは？」
「うちは翼先生今日休みだから無い。」
「いいなー。ヒナ先生うるせぇから、そろそろ行くわ。」
「樹、雑誌は。」
「やる。俺もう読んだし、じゃあ明日な。」
「部活頑張って。」
「うわー可愛い女子に言ってもらいたいワード過ぎるわー。」
ひょろっとした体をクネクネさせながら教室を出ていった。
特にすることもないし、受け取った雑誌をひらく。
そこにはブランドチョコとかキャラチョコとか部門別に書いてある。
「あれー？ダンス部は？」
ひょこっと現れたA、その前髪には猫のヘアピン。
「今日は休み。」
「そっか、つばーさインフルって話だもんね。」
「まじ？じゃあ今週は部活ないのかぁ。」
「残念そうな顔してる。」
「自主練で多目的借りれるか聞いてみよっかな。」
「きりやまんに言えば貸してくれそう。」
「な。」
「っていうか美勇人くん帰らないの？」
「ちょっとこれ読んでからって感じ。」
「へーえ、バレンタイン特集なんかするんだね。」
開いてたページはさっき話題だったページ。
樹がそこを開きっぱにして投げたからあとがついたっぽい。
俺の手から雑誌を取って、さっきまで樹が座ってた椅子に座って足を組むA。
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作者名：kiki. | 作成日時：2019年3月9日 21時
