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セイバーさん可愛い ページ8

ギルガメッシュの突撃訪問から数日が経った、ある平日。

喫茶『柘榴』の一角のテーブル席は、学生服の少女たちによる、ありふれた日常会話で盛り上がっていた。

「最近冬木で外人見かけること多くなったよね〜」
「わかるー、こないだうちの近所でも金髪長身のイケメン歩いてたー」
「嘘マジ⁉やば、どんな感じ?話しかけた?」
「いやあそこまで美形だと無理っしょー!しかもけっこー距離あったし。」
「ビビりすぎw」
「無理だって!だってほら、今カウンターに座ってるあの子にあんた話しかけれる?
 ハローって?」
「…無理だわハズイw」「でしょw」

あはは、と店内を意識した控えめな笑い声は秘密を共有し合う親友のよう。実際そうなのだろう。

皿を拭きながら彼女たちの会話を耳にした店主は、クス、と笑って目の前の『あの子』へ視線を移す。

「無理ですって。」
「…その一言だけだと語弊がある様に思えます、A。
 果たして、あれは褒められているんでしょうか…。」

Aの一言にむくれるような表情をした、一見彼女たちと同じくらいに見える少女。

金砂の髪、碧のガラス玉の綺麗な眼、うす桃色のくちびる。
西洋人形の様に愛らしく、整った顔立ちの彼女は唇をとんがらせた後ちらとテーブル席側を見ると、ちょっとしょんぼりしたように手元のコーヒーカップを見つめた。

同調して垂れるてっぺんの跳ね毛を珍しいものでも見るように眺めつつ、店主は「褒められてるんですよ」と笑った。

「セイバーさん可愛い、みたいにあの子たちの視線が語ってますよ。」
「ああ、あの少女たちは私の事を可愛いと言っていたのですね」

納得がいったように目を丸くしたセイバーに、分からなかったんですね、と苦笑したA。

「分からなかったわけでは…」
「若者言葉って日々更新されてますからね〜。理解できなくても無理はないですよ。」
「…そうですか?」
「そういうモノです。人類は進化し続けてますもの。」

今も明日もね、と店主は微笑んだ。
客も、理由はよくわからなかったが、何となく笑えて来た。

「コーヒーお代わり如何ですか?」

じゃあ、もう一杯、と差し出されたカップをAはかしこまりました、と受け取った。

美味しいものは正義。→←お帰り下さい、お客様



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あめ(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります、、、!!!!また読めるときを楽しみにしています! (2020年3月24日 0時) (レス) id: 234461cd72 (このIDを非表示/違反報告)
クミコさん - ねぇっ、ちょっ!気になる!!イケメンはどこまでもイケメンだなぁ!!おい!!ギルよ!!更新欲しいです。待ってます (2020年3月6日 0時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - アルっさんさん» 外道神父一発で変換出てこなくて困りますね…!(笑)有難う御座います、お互い頑張りましょう。(o^―^o)カニファンが混じったのは…ギルギルマシンのせいです…(言い訳) (2019年1月17日 21時) (レス) id: 8578abe528 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 若干のカニファン時空を感じます…!しゅき!(挨拶)因みに外道神父は綺麗でなく綺礼ですよう。更新頑張ってくださいまし。私も、頑張って書くから。 (2019年1月17日 9時) (レス) id: e853ddccde (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お褒めの言葉有難うございます(土下座)思いつきの作品ですがギル様への愛は込めさせていただいております!伝わったようで何よりです…! (2019年1月14日 22時) (レス) id: 8578abe528 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki x他1人 | 作成日時:2018年12月29日 19時

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