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91話 ページ43








昨日、結局あれから夜遅くまで2人と遊び回って


寝不足気味で学校に登校する。



あの2人といると笑いが止まらなくて飽きない。


ずっと2人でコントみたいなことやってるし。



照史今日も朝練あったのに、起きれたかなぁ。




一旦席についてから、トイレに行こうとドアへ向かう。






望「照史キャプテンのくせに遅刻してきたなあ、今日。」


大毅「せやなぁ、あいつほんま最近ますます黒くなったよな。」



若干会話が噛み合ってない気がする朝練終わりの2人に笑いそうになりながら、ドアのところですれ違う。





望「Aおはよう。」


「おはよ」



照れ臭そうにはにかんだ望が通り過ぎて



大毅「…はよ。」


「お、はよ」



目は合わないけど、ちゃんと挨拶してくれる彼。

すれ違いざま、肩と肩が一瞬だけ触れて。



…あ、触れたところが熱い。



トイレに駆け込んで肩をぎゅっと掴む。

鏡に映った顔は紅潮していて。



ほんの一瞬なのに


それだけでこのザマだ。




大毅が私に普通に接してくれるようになった今、

私の気持ちがバレるのも時間の問題なんじゃ…?


なんて思ってしまう。




彼に気持ちを伝えるつもりはない。


私は一生このままでいいんだ。



だって振られることなんて目に見えてるし


告白して、幼馴染みでいられなくなることが一番辛い。




だから、この気持ちは


一生彼に伝わることはない。









望「A、飯食うで。」




ぼーっと授業を聞き流していたら、あっという間に昼休み。


廊下側の席から望に呼ばれ、慌ててお弁当を取り出す。




由紀「そんでな、その時同じテニス部の子が………」



望と大毅と私と由紀。

机をくっつけていつもと同じようにお昼を食べる。



由紀は最近、望と一緒にいることが増えて前より仲良くなれたからか機嫌がいい。




由紀「…で、遊ぶことになってん!だからAも行かへん?」


あまりちゃんと聞いてなかったけど、どうやらテニス部の子との遊びに私を誘ってくれてるらしい。



「あ〜…その日はちょっと予定あるかも。」


えー、ざんねーん!って、にこにこ。

何がそんなに楽しいんだか。



てか流星遅いなぁ。









A流星遅ない?









一応LINEをしてみると、









流星ごめん、今日知宙と食べる









って、驚きの返事が。



……あの2人、またそういう関係に戻ったんかな?








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作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年9月27日 0時

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