9話 ページ10
…
照史「あっ淳太くぅんありがとお♡♡」
淳太が帰って来た途端デレデレし出す照史。
ほんま気持ち悪い…。
淳太「A…またサボったん?」
私を見るなり呆れた顔をする淳太。
照史「せやでー。こいつちゃんと叱らなあかんで?」
淳太の前だからってぶりぶりする照史。
けど残念でした、淳太は私が一番なんです〜。
「でも、今日だけやから。な?許して?」
淳太に抱きついて上目遣いに見上げれば、
今日だけな、って優しい顔で私の頭をぽんぽんする。
うちってブラコンでシスコンやから。
残念やったな、照史。
抱きついたまま見つめ合う私たちを恨めしそうに睨む照史。
私に淳太を取られて嫉妬してるんやわ。
あーおもろ。
と、その時誰かのスマホが鳴った。
淳太「…Aちゃう?」
渋々淳太から離れて自分のスマホを確認すると…
望なぁ、今どこにおるん。大丈夫?
望から。
絵文字もないからちょっと怒ってるのかも…
まぁ今日バスケ見ててって言われたのにいなかったし
午後もサボったし
心配してくれてるんだろうけど。
あーでも明日怒られるかもなぁ。
どうやってご機嫌取ろう。
そんなことを考えていたら…
淳太「誰からやったん?…あぁ、のんちゃんか。」
淳太がスマホを覗き込んできた。
相手が望だってわかって一瞬顔が歪んだ気がしたのは…気のせい?
照史「A〜食べへんの?」
気づけばテーブルの上には淳太が買ってきたお菓子がいっぱいで。
淳太「これ、Aに買ってきたんやで」
って私に大好きなプリンをくれる淳太は
本当に世界一素敵なお兄ちゃんだと思う。
そのまま照史と大量のお菓子を食べまくって
淳太に太るでって怒られて
それでも2人で食べ続けて
気づいたらソファーの上で眠っていた。
…望のLINEに既読をつけたままだったことを忘れて。
…
371人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年2月21日 20時