この恋、難攻不落につき。 (ページ47)

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46話ページ47

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流星「結果なんかずっと前からわかっとったし、伝える気なんてなかったのに…いざ、本人に面と向かって否定されたら、なんか、もうどうしたらええかわからんくなって。…だから、Aだけは俺を見捨てんといて。」

そう言って、私に振り返ってぎゅっと抱きついてきた流星。

その弱々しい背中に私も腕を回す。

どれくらい抱き合っていただろう。

流星が静かに涙を流していることを知っていたから

ただ、黙って彼を抱き締めてあげることしかできなかった。

流星「さっき…ごめんな」

「…え？」

流星「背中、痛かったやろ」

そう言って私の背中をゆっくりと撫で始めた流星。

流星「なんか、ほんまにむしゃくしゃしてて。Aまで失ったら…どうしていいかわからんくなってさ。俺のこと無視してサッカー部にいるって聞いたらつい八つ当たりしてもうた。…ほんま、ごめん。」

「もう、ええから。」

黙って、

そう言って彼に優しく口づけした。

こんな流星見たくない。

こんなに弱々しい姿…

流星と私は似てる。

辛い時には誰かにそばにいて欲しい

自分の一番の味方になって欲しい

そんな相手を、独占したくなる気持ち

さっきのボールは、独占欲の表れ。

智洋に対する…嫉妬だったって

私にはちゃんとわかってるから。

もう、大丈夫…。

流星「なぁ、ええよな…？」

「きゃっ」

突然抱きかかえられてそばにあったベンチに押し倒される。

流星「スイッチ入れたの、Aやから。」

途端に、激しく降り注ぐキスの嵐。

あぁ、ここが人目につかない裏庭でよかった…。

…