32話 ページ33
…
照史「てかさぁ」
さっきまで私の作った肉じゃがを美味い美味い言ってがっついて
さらには智洋が作った野菜炒めを全部食べようとして夏希ちゃんにしばかれてたのに
いきなり低いトーンで話し出した照史。
え、キモくね？
照史「A、なんちゅう格好で来たん？」
「は？」
夏希「それ思った！なんか今日のAえろいなぁって！それで外出るのあの過保護な淳太がよく許したなぁ。」
え、格好？
改めて自分の服装を見てみると
大きめのTシャツをワンピースみたいに着て
その上から淳太のパーカーを羽織ってるって感じ。
いや、お風呂上がりやから普通やろ？
しかも家にまでお邪魔すると思ってなかったし…
照史「な、智洋も思ったやんな？」
照史に話を振られた智洋は
智洋「照史うっさい。」
何だか相当不機嫌なようです。
だけど…
真っ赤になった耳、隠せてないよ。
照史「うわーこいつ嫉妬してるんやわ！そりゃー可愛い彼女のこんな格好他の男に見られたないよな」
なんてケラケラ笑ってるデブ…←
こいつまだ信じてるんか
ここはさすがに否定しようと口を開きかけたその時、
夏希「は！？Aとともって付き合ってるん！？！？」
心底驚いてる様子の夏希ちゃん。
はぁ、面倒くさいことになった。
智洋「姉ちゃんうるさいって。付き合ってへんよ」
照史「え！？付き合ってないん！？」
あー、もうだるい。
最近はあの噂、智洋がちゃんと否定してくれてるから消えかかってたのに
何でこの人はまだ信じてるんや。
照史「でもAに聞いた時は……」
「っそーいえば！照史って何でいっつも家帰らんの？」
照史「え？」
照史が余計なこと言いそうになったから咄嗟に話題を変えたけど
なんか、微妙な空気になっちゃった…
照史「いっつもやないよ、別に。」
「けど、昨日もうち来たし。今日はともん家だし？由紀寂しがるんやないの。」
照史「大丈夫やろ、あいつは。今日も部屋に大毅来とったし。俺が帰らんのは、あいつらに遠慮してるからやで。」
「え…？」
照史の言葉が
頭に入ってこない。
大毅が…由紀の部屋に？
…
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作者名：ホワイトモカ x他1人 | 作成日時：2019年2月21日 20時
