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30話 ページ31








「あれ、」



今日は私が夕飯当番だったから

久々に張り切って沢山作ろう!と意気込んでいたら



…本当に作りすぎてしまったようです。






そういえば今日、休み時間に大毅が望に今日は智洋の親が家にいないらしいと言っていた気がする。




まぁ智洋の方が私なんかより何億倍も料理上手で

今夜のご飯くらい困らないのはわかってるんだけど


こんなに余っても食べ切れないし

折角だから持って行ってみようかなと



大量に余った肉じゃがをタッパーに詰め込む。






淳太「A?どこ行くん?」


「ちょっとともん家行ってくる!」


淳太「今から?何しに行くねん。」


「肉じゃが余ったから、おすそ分けしよーかなと。」


淳太「ふぅん…あ、ちょっと待って。」



そう言われたので素直に玄関で待っていると



淳太「そんな格好じゃ風邪引くやろ。これ着とき。」



お風呂上がりでパジャマ姿だった私に淳太のパーカーを着せてくれた。




淳太「気を付けて行くんやで。」


「うん!行ってきまーす」




気を付けて、って

ちょっと上の階まで行くだけやのに心配性やなぁなんて


少し頬が緩む。





7階にある智洋の家の前まで着いて


インターホンを押す。







「はーい!どちらさん?」




大きな返事と共に出てきたのは




「夏希ちゃん!久しぶり!」


夏希「うえっ!?Aやんか!ほんま久しぶり〜!」



智洋の姉の夏希ちゃん。



「てか、ちゃんとインターホン確認してから出なあかんやろ?変な人だったらどうするん?」


夏希「変な人なんて来ぉへんよ!その心配性なとこ、ほんま淳太に似とるなぁ。笑」




いやいやいや、夏希ちゃんが不用心すぎるんだって。



夏希「で、いきなりどうしたん?智洋なら今風呂やで?」


「あ、今日夏希ちゃん家親がいないって聞いて…肉じゃが作りすぎちゃったから、いらんかなぁと思って。」



夏希「えっほんまに!?私肉じゃが大好きやねん!もらうもらうー!ありがとうな!」



こんなに喜んでもらえると、何だか作りすぎてよかった なんて思っちゃうよね。




夏希「ちょっと家上がっていき!ついでに一緒にご飯食べる?」


「いや、でもそんなの申し訳ないし…淳太も待ってるからええよ。」


夏希「何でやねんたまにはええやん!淳太なんてほっとき!怒られたら私のせいにしてええからさ!」


「え〜、でも…」



夏希「はーい強制的にAを連行しまーす!」








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作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年2月21日 20時

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