この恋、難攻不落につき。 (ページ25)

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24話ページ25

…

なんか2人に淳太と似てるって言われて

嬉しくなっていたら…

凛「あれ？A！？」

購買に行っていたのか、色んな種類のパンを抱えた凛ちゃんが教室に入って来た。

「凛ちゃん！久しぶり～！！」

勢いよく凛ちゃんに抱きついたら

私より背の高い凛ちゃんがしっかり抱きとめてくれて。

凛「どーしたん、淳太に会いに来たん？」

久しぶりだからか嬉しそうに微笑む凛ちゃんを見て

私も嬉しくなった。

「ううん、崇兄に会いに来た！」

凛「あはっ、淳太振られてるやん！」

淳太「うっさいねんアホ。」

大爆笑する凛ちゃんを見て

この2人ってこんなに仲良かったっけ？と不思議に思う。

まぁ幼馴染みだから仲は良いだろうけど

最近2人が喋ってるところを見てなかったから

不思議に思うのかな。

そのまま5人でお昼を食べることになって。

淳太「A、自分の弁当取ってき。」

「嫌や、教室戻ったら絶対望に捕まるもーん」

しゃあないなぁ、なんて自分のお弁当を私に分けてくれる淳太は

本当に私に甘すぎると思う。

ま、そんなとこが好きなんだけど。

崇裕「望はAのこと大好きやからなぁ。ありえるわ。笑」

照史「けど智洋嫉妬しないん？」

照史の言葉にみんなが固まる。

…ほんま、照史嫌いやわ。

「はぁ？何のこと？私はみんなのものやで？」

照史「いやでも…」

「あっ、淳太の玉子焼きもーらい！」

淳太「ええよ、好きなだけ食べ。」

照史が何か言おうとしたけど遮った。

てかまだ信じてるん、あの嘘。

ほんまタチ悪い…。

照史のせいで変な空気になったところで、崇兄が思い出したように口を開いた。

崇裕「あっ、そういえば凛！3週間後の大会、来いよ？」

凛「えっ…」

崇裕「最後の大会やで？今までずーっと見てくれへんかったやん。最後くらい見てや？」

凛「でも…」

凛ちゃん、あの事があってからバスケを避けてるから…。

だけど見ることもできないなんて悲しすぎるよ。

崇裕「流星も、きっと凛に見て欲しいと思うで。」

凛「…」

「えっ？」

崇兄の言葉に反応したのは、凛ちゃんではなく私だった。

「流星が…？」

崇裕「ん？…うん。あいつずっと凛に見て欲しいって言ってたから。せっかくエースになったのに凛にその姿を見てもらえないなんて…かわいそうやろ？」

崇兄が凛ちゃんに訴えかけてるけど

私はそれどころじゃなかった。

流星…もしかして。

…