23話 ページ24
…
崇兄を見てから、何だか無性に会いたくなってきて。
最後の大会が近いから最近忙しいせいか、家にも全然来てくれないし。
昼休み、望の呼び止める声も気にせず3年生の階へ向かった。
「崇兄ー！！」
大きな声と共に崇兄のクラスのドアを開ければ
崇裕「えっ、Aやん！めっちゃ久しぶりー！」
淳太「え？A？」
照史「何やねんも〜騒がしい奴来たで！笑」
お兄ちゃん組が全員集合していて。
「照史に用なんかないねん！私は崇兄に会いに来たの！」
崇裕「え、嬉しい♡」
淳太「俺は？」
「淳太にも会いたかったー！」
照史「はぁ！？何なんお前はぁ！？」
うるさい照史は置いといて。←
私は崇兄との貴重な時間を楽しむことにした。
「さっきな、崇兄がサッカーしてるとこ見て、会いたいな〜と思って来たんやで！」
崇裕「何なんも〜うちの子はほんまかわええなあ。」
淳太「崇裕の子ちゃうし。笑」
照史「淳太くん、目が笑ってへんて。嫉妬してるやろ。」
そんな感じでみんなでわちゃわちゃしていたら
「え、この子�陲舛磴鵑糧狃�？」
崇兄のお友達が驚いたように私を見つめてきて。
崇裕「ちゃうちゃう、淳太の妹やで。」
笑いながら否定した崇兄に
「そうやんな、�陲舛磴鵑砲海鵑焚聴Δと狃�できるわけないし笑 けど中間に似てへんなぁ」
まじまじと私を見つめるその人に
怒りが湧いてくる。
それ、私が一番言われたくない言葉なんやけど。
それに崇兄に失礼なことも言うし…
この人何なの？
キレそうになっていた私を
淳太が頭をぽんぽん、と撫でて宥めてくれた。
淳太「よく言われんねん。けど可愛ええやろ？自慢の妹やねん。」
にこりと微笑んだ淳太に
せやな！と笑ってその人はどこかへ行った。
「何なん、あの人…」
崇裕「ごめんな、A。あいつ、悪い奴やないねんけど…」
「崇兄が謝らんといてよ！」
悪いのは、あの人だ。
淳太「けどA、ああいう時は抑えなあかんやろ？」
「うん、ごめん…」
淳太に注意されて、自分でも反省した。
あんなの言われ慣れてるはずなのに…やっぱりムカつくもんはムカつく。
似てないから何なん？似てなくても淳太は私のお兄ちゃんやし。
照史「けど、俺は淳太くんとAは似てると思うけどな〜」
「え？」
照史「ぱっちりしてて大きい目とか。」
崇裕「わかる！なんか何でも見透かされそうな目してんねん」
え、そうかな…？
…
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作者名：ホワイトモカ x他1人 | 作成日時：2019年2月21日 20時
