106話 ページ9
…
期末テストまで残り1週間。
私たちが集まったのはなぜか……
「なんでうちん家なん…」
私の家のリビング。
こんな狭い部屋に大人数で……
望「えーやん、淳太おるし！」
由紀「お兄ちゃんが勉強するとこ初めて見るんやけど。」
照史「あほ、受験生やぞ兄ちゃん！」
愛美「大毅先輩はなんの科目が得意ですかっ？」
大毅「え〜…体育？」
聖菜「ともくんお菓子持ってきたで！」
智洋「おー、ありがとう」
崇裕「夏希が勉強なんて明日雪降るんちゃう！？」
夏希「その言葉そっくりそのまま返すわ。」
流星「なぁ、Aの部屋で寝てきていい？」
知宙「…。」
しかもめっちゃ人増えてるんですけど。
「ごめん、淳太…こんなに来ると思ってなくて」
淳太「ええけど…ちゃんと勉強できるん、これ」
淳太もさすがに苦笑い。
夏希「凛も来ればよかったのに、淳太たちに申し訳ないからって。今更淳太に遠慮してどないすんねんなぁ？」
淳太「お前はもうちょっと遠慮を知ったほうがええんちゃう。」
凛ちゃんがいなくて、流星はちょっとホッとしたかな。
望「じゃ、早速勉強会始めまーす！わからんとこあったら各自淳太に聞いてな！」
淳太「なんでやねん」
てか、望はなんであんなにノリ気なんだ。
流星「知宙、ここ」
知宙「…そこは–––––」
開始早々、真面目に勉強し始めた流星に驚きが隠せない。
流星の距離の近さに顔を赤くする知宙だけど、すごく嬉しそう。
由紀「なぁなぁのんちゃん、英語教えて？」
望「ええで。どこわからんの？」
由紀の必殺上目遣いにも気づかない望に、肩を落とす由紀。
愛美「大毅先輩っ、ここわかんないです！」
大毅「俺もわからん。」
さっきからあそこはコントしてるんか、みたいな会話ばっかり。
大毅に勉強を聞くなんて愛美ちゃんくらいだろう。
てか、愛美ちゃんが来るってわかってたら私参加しなかったんだけど。
聖菜「ともくんここわから〜ん。」
智洋「何やねんそれ、暗号？」
聖菜ちゃんも……絶対に聞く人を間違えてる。
智洋、意外と勉強苦手だからな…。
夏希「崇、ここなんやと思う？」
崇裕「えぇ〜…豚足？」
夏希「ぴんぽーん、せいかーい！」
えっと、あの2人は一体なんの問題解いてるの？
なぞなぞか何か？
照史「淳太くんここわからん！」
淳太「自分で解けや。」
照史「……A〜〜！泣」
ああ、面倒くさい。
…
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作者名：ホワイトモカ | 作成日時：2023年11月4日 3時
