105話 ページ8
…
照史淳太くんが話してくれへん
照史淳太くんが冷たい
照史あっくん悲しい
照史既読無視せんといて
最近照史が………死ぬほどうざい。
あの日から、淳太は何を怒っているのか照史にあまり構ってくれないらしい。
誤解は一応解いたはずなんだけど…
まあ照史には勝手にがんばってって感じだ。
大会が終わって、まだ結構落ち込んでるかなーと思いきやこんなLINEばっかり。
本当にうざいからやめてほしい。
それにしても、大会のあと私の家に集まっていたらしいみんなに
玄関で私を襲っていると勘違いされて責められていたのはかわいそうだったけど。
大毅「おう変態。」
望「ほんま最低のクソ野郎やな。」
照史「普通に傷付くからやめて…」
今でもこんな風にいじられてるし。笑
この前の大会を終え、照史たち3年生はサッカー部を引退し
新しいキャプテンには大毅が選ばれたらしい。
だから…なのか何なのか、愛美ちゃんの大毅へのベタベタ具合がさらに増した気がする。
相変わらず大毅は愛美ちゃんを気にして私と話してくれないし…。
望「そういや、もうすぐ期末やん。」
お昼休み、望が唐突にそう言った。
大毅「うわーお前、そんなこと思い出させんなや！」
流星「…すっかり忘れとった。」
最近にしては珍しく、一緒にお昼を食べていた大毅と流星が肩を落とす。
由紀「今回やばいかもしれん… Aはええなぁ、淳太くんに聞けるし。」
「いや…聞いたところで理解できひんし。」
毎回テスト前は淳太に教えてもらって一夜漬けするけど、いい点数をとったことなんて一度もない。
望「じゃあさじゃあさ、みんなでテスト勉強しようや！」
目をキラキラさせながらそう提案した望に、即答でパス、と断ろうとしたら
大毅「ええやんそれ！賛成！！」
なーんて大毅が言うもんだから……
由紀「私も賛成ー！」
流星「ん、まぁええよ。」
望「Aは！？」
「さ、さんせー…」
断れるわけ、ないやん。泣
…
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作者名：ホワイトモカ | 作成日時：2023年11月4日 3時
