検索窓
今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:124,574 hit

32:許してあげない。 ページ33

Aside
A「ん…ん”…?」
ぼやぁっとした視界が開けていく。

ユウ「A?起きた?」
A「ゆ、う。」
ユウ「良かった。今トレイ先輩とか呼んでくるね。」
A「待っ、て。」

離れていく、ユウの姿を掴もうとする。
ユウ「どしたの…?」
A「あ…。ゆう。ゆ、う。」
ユウは心配そうに顔を覗いてくる。
A「ご、」

A「ごめん、ね。ユウ。ごめん…。」
ユウ「…。」
ユウは黙ったままだ。

きゅ、と口を結ぶ。
許してもらえるとは思わないけど、
でも、
それでも。


ユウ「…許してなんか、やらないから。」
A「っ!」
その言葉に下を向く。




ユウ「許さない。また、僕と授業受けてくれなきゃ。」
A「え…?」
ユウの言葉が数秒かかって落ちてくる。


ユウ「前みたいに、一緒に授業受けて、馬鹿やって、笑ってくれなきゃ。」
A「ユウ、それって。」
ユウ「僕が嫌うとでも思ったの?ふふっ。

ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁか!!!!!」
いきなりの大声で、耳がキーンとする。

ユウ「大好きだよ。A。」
A「…わたし、も。」
自然に額が合わさる。
2人できょとんとして。

笑う。

ーーーーーーーーーーーー
ケイト「あれー?トレイくんどーしたの?」
トレイ「シーッ。」
とんとん、とAの部屋のドアを叩く。
少し開いているドアを覗くと、ユウとAが顔を合わせて笑っている。

ケイト「…。良かったね。」
トレイ「あぁ。ここ数日、ずっと泣いていたみたいだからな。」
こちらでも2人が笑いあっていた。

33:大丈夫。→←31:時を止めて。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
309人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆずりは(プロフ) - 完結いたしました!ありがとうございました! (2020年12月5日 12時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - ハーチュラビュリュって言っちゃう人さん» そんなに褒めて頂けたのは初めてです!ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです! (2020年11月23日 23時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ハーチュラビュリュって言っちゃう人 - 今日初めて貴方様の小説を読ませていただきました。語彙力が無さすぎて誉め方がわからないんですけど(( 物凄く面白かったです!続きを楽しみに待っています! (2020年11月23日 22時) (レス) id: aea5f17203 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - すんさん» お恥ずかしい…。ご指摘ありがとうございます。 (2020年10月27日 3時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
すん - badがbatになってますよ_| ̄|○ (2020年10月26日 22時) (レス) id: dc22fa88f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆずりは | 作成日時:2020年6月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。