21:予定を空けて。 ページ22
A「いや…特になにも…。」
ヴィル「そう、なら空けておきなさい。アンタのために付きあってあげるわ。」
ヴィルさんはニヤリと笑う。
ヴィル「ちょうどいい機会だし、全身やるわよ。」
A「えぇ……でも、ありがとうございます。」
ヴィル「さ、行くわよ。遅くなったわね。」
さらりとヴィルさんにバレてしまった。
けれど、何故か嫌な気はしない。
…好きだから？
トレイ先輩の言葉はあながち間違いじゃないかもしれない。
ーーーーーーハーツラビュルーーーーーー
ヴィル「じゃあね。さっさと寝るのよ。肌に悪いから。」
A「はい。おやすみなさい。」
寮の中に入ると。
トレイ「おっ、問題児が帰って来たな。」
A「と、トレイ先輩…！」
トレイ「はは、悪い悪い。…けど、昨日は本当にどうしたんだ?」
トレイ先輩は眉を下げて聞いてくる。
A「あっ、と…。」
トレイ「…そういえば、アレはいつにするんだ？」
トレイ先輩は話をそらす。
A「アレ？」
トレイ「お菓子作りだよ。教えるって言っただろ?」
A「あ、じゃあ…。」
いそいそと２人で手帳を開き、予定を合わせる。
週末は、空けたままで。
トレイ「じゃあ来週の火曜だな。」
A「はい。お願いします。」
ーーーーーーポムフィオーレーーーーーー
ヴィルside
ヴィル「…っ！」
やはり、女だった。
あの子が、女。
その事実と、服を作る為の原因を聞き、イラつく。
ルーク「おや、ヴィル。随分と気が立っているね。」
ヴィル「ルーク…。ねぇ、アンタは追いかけるはずのなかった獲物が目の前に出てきたら、どうするの。」
ルーク「ふむ、そうだね。泳がせて泳がせて、獲物が気付かないうちに網に囲む…。そんな狩りになるのではないかな。」
相変わらず気味の悪い例えに少し引く。
すると。
ルーク「ただ…おそらく君が追いかける獲物は弱っている。そんな時に捕まえても、美しくないだろう?」
ヴィル「はっ…?」
ルーク「私は
そう言うとルークは去って行く。
ヴィル「ルーク……!！」
その日は珍しく、ヴィルの顔が赤かったという。
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ゆずりは(プロフ) - 完結いたしました！ありがとうございました! (2020年12月5日 12時) (
レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - ハーチュラビュリュって言っちゃう人さん» そんなに褒めて頂けたのは初めてです!ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです! (2020年11月23日 23時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ハーチュラビュリュって言っちゃう人 - 今日初めて貴方様の小説を読ませていただきました。語彙力が無さすぎて誉め方がわからないんですけど(( 物凄く面白かったです！続きを楽しみに待っています！ (2020年11月23日 22時) (レス) id: aea5f17203 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - すんさん» お恥ずかしい…。ご指摘ありがとうございます。 (2020年10月27日 3時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
すん - badがbatになってますよ＿|￣|○ (2020年10月26日 22時) (レス) id: dc22fa88f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずりは | 作成日時：2020年6月20日 14時
