ワートリモブに転生したので前向きに生きてみようと思う (ページ8)

今日:14 hit、昨日:116 hit、合計:5,580 hit

はちわページ8

「･･･お前は近界民に恨みがあるのか？」

防衛任務の終わり、三輪くんに言われた言葉が頭を巡る。余りにも唐突過ぎて真っ白になった。

恨み、なんて自分とは程遠い感情だと思っていた。それは今もだしこの先もそうな気がする。

「うーん、ないよ。･･･今のところはね」

家も壊れてないし身内も誰も被害あってない。別に何とも思っていないのが正直なところ。

「なら、どうしてそんなに…」
「殺意が高いのか、かしら」

口篭った三輪くんの言葉を加古さんが引継ぐ。

「殺意、ですか？」
「ええ」
「それは…中途半端は向いてないからですかね。本気でやらなきゃ、やられるのは自分だと思っていますし、何よりこれは戦争ですから。敵を排除するのが私達の仕事でしょう？」

黙り込んでしまった2人に、何か間違ってるだろうかと首を傾げる。

恨みはないが殺意はそりゃあるだろう。だって誰にも死んでほしくないし傷付いてほしくない。戦争なんだから相手を殺す気でやらなきゃね。

それが例え同じ人間だったとしても。

実際に人を傷付ける覚悟はないけれど、いざという時に誰かを虐げてでも原作キャラ(この世界の人)を護りたいとは思っている。だって好きなんだもの。

正直、鳩ちゃんだってあちらに行かせたくない。まだ出会ってすらないけれど。

「参考までに聞きたいんですけど、どの辺が殺意高めに見えました？」
「戦い方かしら」
「トリガー編成だ」

戦い方は重くて切り結べないので、普通に一撃離脱が多いのだけど。

トリガー編成はこんな感じ。

Main
孤月
スコーピオン
シールド
free trigger
Sub
アステロイド:拳銃
ハウンド
シールド
グラスホッパー

今は部隊ランク戦がないし狙撃手もないのでバッグワームは実装すらされていない。

わざわざスコーピオンや射手タイプのハウンドを入れてるのは、さっきみたいに腕を持っていかれても戦えるようにだ。

ああ、そこら辺が殺意高めに見えるのか。

それは私が五体満足でいられるほど強くはないと思ってるからなんだけどね。必ず息の根を止める為とかではない。いや止めるけど。

「三輪くん。よかったら明日、個人戦付き合ってよ」

万能手になるであろう三輪くんは私の戦い方の参考になる。現在の彼は防衛任務に重きを置いているので手合わせしたことがないからいいチャンスだと思った。

まあ、結果から言うと30戦付き合って貰って4-26(獲得ポイント-36)のボロ負けである。

いい勝負できなくてごめん。