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そして、あの頃の私が蓋の隙間から１つの呼吸の泡を漏らしたその時、
「……いや、感じたらまずくね」
そう言う彼の瞳が、まるで溶かしたチョコレートみたいにゆっくりと揺らいだから。
初めて見た熱くて重たそうな瞳の色に、ひときわ大きな泡が蓋を持ち上げた気がした。
「……じゃあちゃんと感じてるんだ、色気」
自分でも思う。生きてきた中で最も挑発的な瞳をしていたと。
それと同時に耳の横でギシ、とソファが軋む音がした。
徐々に迫るのは熱を持った瞳。
「あ、ヤバい」と疼き始める直感。
「────ッあだっ！！」
……は？
なんだ今の場に似つかわしくない色気のない声は。私の口から出てきたぞ。
「ハッ！バーカバーカ」
「えっ？は？」
私の勘違いでなければ、デコピンされた。
いやデコピンてなに。あのロマンチックな状況でする？普通。
いつのまにか顔の横につかれていたはずのグルちゃんの手まで引っ込められてるし。
「お前さあ……」
体を起こして隣を見てみると、彼がぐいっと酒を煽っていた。
「……考えアリに仕掛けんなや。考えナシの方がまだ可愛いぞ」
項垂れる姿勢のまま右手でグラスをもてあそび口を尖らせるグルッペン。心なしか赤い頬と、なにかを忘れさせるように流し込まれたお酒が生々しくて、彼の喉仏から目を逸らした。
もしかしなくてもさっきの状態はまずかったんじゃないかと、またも生々しい考えがよぎり唇を噛みしめる。
「……幼馴染がこの歳になって付き合うとどうなるか、知ってるか」
「し、知りませんグルッペンさん」
「なんで敬語やねん」
「察して」
「変な空気引っ張んのやめろ」
「わかりま、いや、オーケー、わかった、落ち着く」
「続けるぞ」
私がB級アメリカ映画さながらのリアクションをとって気持ちを落ち着かせている間にグルちゃんは立ち上がって台所に向かっていた。多分酔い覚ましのトマトスープを作るんだろう。インスタントなのに超美味しいやつ。
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みゆき - 企画発案の楓様、運営のそれがし様、そして参加なさった作者の皆さま方素敵な作品を有難う御座いました。あまりにも素敵で心臓が痛かったです。第一声にたまんねぇなと思わず出てしまいました。作者の皆さまお疲れ様でした。 (2018年5月5日 1時) (
レス) id: 01225c6438 (このIDを非表示/違反報告)
H2O(プロフ) - 作者の皆様方、お疲れ様でした。総統推しの一人として皆様に札束を投げつけたいです好きです。皆様のグルッペンが見れてとても楽しく悶えさせて頂きました。ただ残念な事に私の推測が外れてしまったのでもう一度皆様の作品全て見返して出直してきます…。 (2018年5月5日 0時) (レス) id: b0c2c544a7 (このIDを非表示/違反報告)
イズ - 素敵な企画を発案された楓様、運営されたそれがし様、参加された作者様方有難う御座いました。皆様それぞれの個性が出ていたと思います。(まじ最高)あーいいすねー^^ 皆様お疲れ様でした。 (2018年5月4日 23時) (レス) id: 3cbf0f5749 (このIDを非表示/違反報告)
大仏 - 2つめのお話が雛菊様で5つめのお話がそれがし様でしょうか……こうしてたくさんの方の文章を拝見すると、行のあけかたが各々違っていたり…文の特徴を見極めながら勝手に推測するのが楽しいです。間違っていたら申し訳ないのですが…！！ (2018年5月3日 0時) (レス) id: 6ecce97bae (このIDを非表示/違反報告)
H2O(プロフ) - 連投失礼します！事後報告ですが皆様のtwitter、フォロー送らせていただきました！よろしくお願いします！ (2018年4月28日 23時) (レス) id: 3a7896640d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グル推し一同 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年4月21日 21時
