続！“個性”「文豪ストレイドッグス」 (ページ26)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:93,780 hit

六十三話ページ26

「アッハッハッハッマジか！！マジか爆豪！！」

「ば、爆豪くっ…あはは！！何それ、ははっ！！ぶっ、くくっ、写真撮るよ、いいよね？っあはははは！！！」

「笑うな！！」

爆豪の８：２ヘアに大笑いする悠花。

爆発で髪型が戻ったのを残念そうに眺めて、巻き込まれない内にくるっと八百万の方へ踵を返す。

「もーもーちゃんっ。職場体験、どうだった？」

「その…殆どが副業に付いて回るだけで、あまりヒーロー活動を体験出来なかったといいますか…」

「まあ、ウワバミさんならそうか。あ、勧めたお店はどう？美味しかった？」

「ええ！職場体験中に何度も行くくらいに美味しかったですわ！」

「うんうん。百ちゃんが喜んでくれたのなら何よりだよ」

にこにこ笑う悠花。

その付近には、全く麗らかじゃない気配を醸し出す麗日が居た。

「とても、有意義だったよ」

「目覚めたのね、お茶子ちゃん」

「バトルヒーローのとこ行ったんだっけ」

「お茶子ちゃんが有意義だと思える職場体験だったのは、とても良いことだよ」

「そうですわね。限られた機会ですし」

「麗日のこの雰囲気スルー出来るお前らすげえな」

驚いたような目で見られる二人。
八百万はきょとんとし、悠花は意味有り気に、にこっと笑った。