十七話 ページ18
相澤が散々「小汚い」と連呼された日の昼。
悠花は八百万と共に食堂で昼食をとっていた。
「百ちゃん、副委員長頑張ってね！」
「ええ！ 委員長になれなかったのは悔しいですが、得票してくれた方の期待に応えられるよう、精一杯職務を全うしますわ」
「うん。そういう風に責任感が強くて、努力家で真面目なところ、凄く良いと思うよ」
「そ、そうですか？」
嬉しそうに頬を赤らめる八百万。可愛いなあ、と悠花が相好を崩したところで……
__________ウウーーーーーーーー！！！
ガタッ、と八百万が立ち上がる。
「警報！？」
『セキュリティ３が突破されました。生徒の皆さんは…』
「セキュリティ３は、何者かの校舎内への侵入、だっけ」
「そんな…！ とにかく、避難を急ぎましょ……ッ！？」
言葉の途中で、八百万が人波に流される。そのような経験が少ない八百万は、どうすれば流されずに済むのかが分からない。
悠花も同じように、しかし八百万とは逆の方向に流されて行った。
悠花は流された末に、食堂の隅まで辿り着いた。そこまで行けば流石に人は少ないので、悠花は悠々と目的地に向かう。
マスコミは校内の奥へ奥へと押し寄せ、教師たちもそれを追っているため、門の辺りには人が居ない。
(わあお、見事な壊れっぷり)
悠花は【独歩吟客】でカメラを創り出し、崩れた門の写真を撮った。持参したSDカードにデータを移し、【人間失格】でカメラを手帳の
そして、こちらに向かって来る小さな人影(？)に気づき、大きく手を振った。
「根津校長！」
「……相澤くんのクラスの………朝霧さん、だったかな？」
「はい。朝霧悠花です」
「どうしてここに？」
予測済みの質問に、用意しておいた答えを返す。
「元々食堂に居たんですけど、警報が鳴って人波に流されて、門が壊れているのが見えたんで………これ、ただのマスコミには出来ないですよね？」
「…ああ、そうだね」
敵ですか？ なんて分かり切ったことを訊くことはしなかった。誰が見たって、これが敵の仕業なことくらい明らかだ。
それに悠花は、最初から知っているのだから。
(…だからって、積極的に物語を改変するつもりはないけど)
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9Sに殺されたいロリコン - いろんな人が作るんだね。3個目だよ (2019年7月29日 11時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
チルチルノ - これ確か似たようなやつあったような。。パクられたのかパクったのかよくわかんないや笑もしかして、作った作者さんが同じ？ってことはなさそ (2019年6月3日 11時) (レス) id: 803f5d1a59 (このIDを非表示/違反報告)
rottie(プロフ) - 名前が変更できないのがちょっと残念でした。 (2019年3月26日 21時) (レス) id: fdee528653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年1月15日 20時
