十六話 ページ17
「俺に勝つなんて二度とねえからな！！ クソが！！」
迂闊だなあ、と悠花は
教室から抜け出した悠花は、緑谷と爆豪が会話すると予測される場所付近の物陰に隠れた。
そして、二人の会話を盗み聞き、及び記録していたのだ。
(うん。この録音機を緑谷くんとオールマイトに発送……さて、いつにしようかなあ)
誠実は、確かに緑谷くんの美点でもあるんだけどねえ、と悠花は細長い録音機を上に投げた。黒い機械は空中でくるくると回って、悠花の手に危なげなくぱしっと収まった。
それをポケットに隠して、悠花は緑谷の方へ歩いて行く。
「やあ緑谷くん！」
ビクッと緑谷の肩が驚きによって跳ねた。先程の会話を聞かれていたと思ったのだろう。実際、その通りなのだが。
悠花はそれに気づかないフリをして、心配そうな表情を作る。
「怪我は大丈夫？」
「…え。あ、うん！」
余程慌てているのか、相手が女子だということを意識せず、普通に受け答えをしている。悠花は面白そうに笑った。
「……あの、朝霧さん」
「なぁに？」
「えっと…さっきの会話、聞こえてた？」
「うん、ばっちり」
「え！？」
途端にアワアワし出す緑谷。
「…なーんてねっ！ 爆豪くんが『クソが！』て叫んでたのが聞こえたくらいだよ」
「そっか。よかったぁ…」
「ん？ 聞かれたくないこと話してたの？ そうなの？ 何？ 修羅場？ 援交？ 色恋沙汰？ 脅迫？ 三角関係？ 実は兄弟だったりするの？ え、気になる！！」
「何もないよ！？」
「犯人は皆そう言うんだよ！」
「僕、無実なんだけど！！」
あははっ、と二人は笑い合った。
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9Sに殺されたいロリコン - いろんな人が作るんだね。3個目だよ (2019年7月29日 11時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
チルチルノ - これ確か似たようなやつあったような。。パクられたのかパクったのかよくわかんないや笑もしかして、作った作者さんが同じ？ってことはなさそ (2019年6月3日 11時) (レス) id: 803f5d1a59 (このIDを非表示/違反報告)
rottie(プロフ) - 名前が変更できないのがちょっと残念でした。 (2019年3月26日 21時) (レス) id: fdee528653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺青 | 作成日時：2019年1月15日 20時
