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気がつくと、カフェラテも飲み干していて




外を見ると太陽の光でオレンジ色になっている。








『だいぶ進んだなぁ』







いつもと違う場所で作業をしたのが良かったのか、



思っていた以上にスイスイと仕事が捗った。








パソコンを閉じると、





阿「あれ、もう帰るの?」





シャーペンを持った阿部ちゃんが顔をあげる。







私の心の中としては、



失礼だけどまだ居たの?って気持ち。






阿「俺いるの忘れてたでしょ(笑)



集中力凄かったもん」







阿部ちゃんの言葉に苦笑いする私。







『すいません…集中すると、周り見えなくて…』





阿「その気持ちわかる!この後何するの?」





『う〜ん、家帰ってご飯作って仕事して寝ますよ』







我ながら、つまらないかもしれない答えだ。







阿「これから佐久間と会うんだけど来ない?」






これから?!さっくんと?!






『あ〜…行きたいんですけど、う〜ん…』







頭に浮かぶ、めめの不機嫌そうな顔。




最近構ってあげれてないからなぁ。(笑)







阿「じゃあみんな呼ぼう。そうしよ。」




『そっちの方が無理ですっ!!!』







突然、ぶっ飛んだことをいう阿部ちゃんに、



私はメッセージを打とうとする、



阿部ちゃんの細い腕を掴む。







阿「え〜何で?会いたくないの?」






『そりゃ会いたいですけど…。



タダで会うなんて、私だけずるいじゃないですか』







この世界には、彼らに会いたくても会えない人もいて



どれだけお金があっても簡単に会える事なんてない。



そんな事、私が一番わかってる。









阿「わかった…。じゃあもうちょっとだけ



俺に付き合ってくれない?」







そう言いながら、阿部ちゃんの腕を掴む私の手を




握ってくる阿部ちゃん。







意外にも大きな手で、一瞬ドキッとする。








阿「時間ないし行こ」





『え?!どこ行くんですか?!』





阿「行ってからのお楽しみ〜!」









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らて(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。 (2021年6月3日 21時) (レス) id: 960fdafe70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らて | 作成日時:2021年6月3日 0時

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