隣の王子様 2 (ページ14)

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目「わかった。ねぇ、約束のデート、

来週とかどう？人の少ない平日で」

めめは、未だに私を抱きしめたまま。

『ちょ、ちょっと一旦離れよ？？

デート、は、行きます…』

目「久しぶりに会えたんだし、良いじゃん？」

出たよ、めめルール。

そのまま、私はされるがまま。

めめにハグされながらピザを注文した。

ピザを待つ間、簡単に片付けする私。

さっきのめめが表紙の雑誌も片づけるために

他の部屋に持っていこうとすると

目「あ、もしかしてあの部屋に持ってくの？(笑)」

めめがそう言いながら携帯から顔を上げて、

ニヤニヤして私を見る。

うん？あの部屋…？？

『ちょ、待った。見たの…？？』

目「この前、寝室に運ぶときに見た(笑)」

最悪だ…。

あの部屋、とは私のオタク部屋。

大量のさっくんのポスターや、アクスタ、

今までの雑誌やDVDなどが飾ってある。

『誰にも見せた事ないのに…』

目「いいな～佐久間くん、あんなに愛されて。

見に行ってもいい？」

とか、言いながらももう歩いてるからね。

いや、待ってそういえばこの前私…

『待った！！！！！』

私の声も届かず、時すでに遅し

めめはすでに部屋に入っていた。

目「え、おれじゃん…！」

嬉しそうに振り返ってそう言うめめ。

　

前まではさっくんだらけだった私の部屋、

だけど少しだけどめめも飾るようになった。

それは、友達だから、だけど！！！

『別に深い意味はないよ？？

ただ、友達だし、まぁ飾ってあげようかな？的な…』

我ながら、見苦しい言い訳だ。

目「いや、めちゃくちゃ嬉しいわ…」

余りにも嬉しそうに笑うから、

つられて私にも笑いが移る。

『めめは人気だから集めるの大変だよ～』

雑誌を本棚に収納して、私はそう呟く。

目「Aちゃん」

『ん？』

私が振り返ると、

私の唇に、温かい感触とドアップのめめの顔。

〝チュッ…〟

リップ音がして離れていく、綺麗な顔。

『え……？』

あまりにも突然で、一瞬何が起きたか分からない。

え？今、私…キスした？？

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