隣の王子様 2 (ページ13)

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目「そこまでいったら言ってよ。

でもよかった。知らない間に佐久間くんと、

実は進展してたらどうしようかと思ってた」

そんな心配してくれてたんだ。

　

『まさか(笑)私も忙しかったの。』

そう言いながら、私は冷蔵庫を開けて中身を確認する

最近、買い物してなかったから何もないなぁ。

目「でも、たまたま会う阿部ちゃん凄いなぁ。

阿部ちゃんと言えば、今日の何だったの？」

ほ、掘り返された…！！

ナチュラルに話を戻されて、私はドキリとする。

『そうだよねぇ～、冷蔵庫何もないから

デリバリーにしない？？』

キッチンから顔を出して、めめに言うと

案の定、めめはこっちに歩いてくる。

目「いいね、ピザとか。久々かも。

で、何だったの？」

冷蔵庫に手をついて、私を見つめるめめ。

やっぱ、見逃してくれないかぁ…。

『別にそんな重要な事じゃないよ？』

目「重要じゃなくても気になる。

あんな赤い顔してたら、気になるじゃん」

うわ、こうなったら意地でも聞くつもりだなぁ。

『わかった…！阿部ちゃんが今日私を、

めめに会わせたのは…』

目「うん？」

優しい顔で私の話を聞くめめ。

『私が、めめと会いたがってたから…って、

阿部ちゃんがっ！！！』

阿部ちゃんを強調して言う私に、

目「はぁぁ～、なんでそんな可愛いの…」

めめは大きくため息をつくと、

冷蔵庫にもたれかかる。

なにこれなにこれ、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん…

めめの横をすり抜けて、

リビングに戻ろうと足を進めると

〝ギュっ…〟

腕が首元に回ってきて、

後ろから私を抱きしめるめめ。

目「早く俺のものになってよ。

こーんなにドキドキしてるのに、

なんで俺の事好きじゃないの？

なんで、佐久間くんなの…」

初めて聞いた、めめの弱々しい声。

私がいつまでも決断しないせいで、

めめのことを不安にさせているんだ。

『もうすぐ答え、出るから…待って欲しい』

私の心にある、好きな答え。

ハッキリさせて、ちゃんと伝えよう。

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