24 ページ24
次の日の朝、
私はいつもより機嫌よく家を出る。
真っ青な空に白い雲。
最高に天気がいい。
いつも通り、章ちゃんの家を通り過ぎる。
安「おはようA〜！！」
はずだったんやけど、
章ちゃんの声に振り返る。
そこにはニコニコ立って私に挨拶する章ちゃん。
『え、おはよう…今日は秋ちゃん休みなん？』
安「別れたよ」
満面の笑みで、そう言った章ちゃん。
え？待って、今なんて言った？
ポカーンと口を開ける私に、
章ちゃんは笑って
安「秋ちゃんとは別れた！！」
ハッキリとそう言った。
別れた？なんで？
昨日デートしてたのに？？ん？？
安「ほら、はよ行くで？」
立ち尽くす私の手を握って章ちゃんは歩き出す。
『ちょ！！どういう事？説明してや章ちゃん』
章ちゃんは手を離そうとする私の手を
逃がさないように強く握る。
安「昨日、電話して別れてもらってん」
いくら何でも急すぎるし…
そんな簡潔な説明で理解できへんし。
『好きじゃなくなったってこと？』
安「ま、そういうこと！！」
あーはいはい、そうですか…
ってなるかい！！！
秋ちゃんは絶対長く続くと思ってたし、
今までの彼女で1番長かったのにな〜。
それも章ちゃんが振るなんて珍しい。
いつも私の存在のせいで振られてるのに。
何ヶ月ぶりの章ちゃんと2人での登校。
電車に乗ると、いつもみたいに大倉くんが
先に乗っていて、私達を見て目を丸くした。
大「おはよう…秋ちゃん今日休み？」
大倉くんの言葉に、章ちゃんは
安「ううん、別れたから！！」
さっきみたいに笑ってそう言う。
大「え？！嘘やろ？！」
安「ごめん、大倉」
章ちゃんは何故か大倉くんに謝って、私を見ると
安「俺、お前にAは渡されへん」
大倉くんを見上げてそう言った。
言葉の意味が分からなくてボケっとしてる私。
大「ヤス…今更やで…っ」
焦ったように章ちゃんを見つめてから、
大倉くんは私を見る。
大「でも俺も引かれへん」
安「俺やって、絶対譲らんから。」
何の話かもわからずに、
バチバチする2人を私は眺めていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らて(プロフ) - ぁぃさん» ありがとうごさいます！嬉しい限りです。 (2018年4月28日 23時) (
レス) id: a2187c7c95 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ ドキドキ、時折胸を詰まらせながら、読ませて貰いました。毎回更新の通知が来るたびに胸を弾ませながら、開きました（笑）ありがとうございました！ (2018年4月27日 21時) (レス) id: eebd28a987 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム - ２6から先が文字がなく、次のページにいけないんですが、どうすれば良いでしょうか？ (2018年4月15日 11時) (レス) id: 1019fe2479 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らて | 作成日時：2018年4月10日 21時
