＿＿special 2 years (ページ10)

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次の日、私は初めて事務所に来ていた。

長い話と、説明を受けた後

ジャニーさんの、部屋に呼ばれた。

「you…覚悟はできてるんだね」

『はい。もちろんです。』

「誰にもバレたらダメだよ。君だけに専属のスタイリストと用意したから大丈夫だと思うけど…」

しばらく、ジャニーさんと言葉を交わしていると

〝コンコン〟

ノックの音が聞こえて、

あの男の人が入ってきた。彼は秘書らしい。

「関ジャニ∞様です。」

「通して」

ジャニーさんの言葉にゾロゾロと7人の男の人たちが入ってくる。

少し緊張している私に、

7人は不思議そうな目を向けていた。

この2ヶ月で、私はメンバーのことを勉強した。

名前と顔、誕生日や血液型、知れることを全てに頭に叩き込んだ。

「you、挨拶して。」

ジャニーさんにそう言われて、

7人の目の前に立つ。

『佐野太陽です。』

今日から私は、男。

佐野太陽。

もう佐野 Aはいない。

私の中だけで生きていくことになるんだ。

これからの2年、

私はちょっと怖くて

でも絶対にやり遂げるし、楽しんでみせる。

第2の人生のスタートだ。